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カーボンニュートラルへ向けて

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カーボンニュートラルへ向けた、ざっくりとしたエネルギー需給の試算

EV化、自動運転による効率化を念頭に、超ざっくりと評価してみた。(どこかで微妙に計算を間違ってる。。) 要点 現状の一次国内エネルギー供給、約20000PJに対して、EV化により2000の減少、自動運転化により2000の減少が見込まれる。 また、発電所の立地を変えることで、発電損失(約5000)を解消し、薪炭エネルギーの活用で3000、およびその他のカーボンフリーエネルギー4000で賄う、というところ。残り(約4000)を節約の工夫でひねり出す、という感じ。 現状(2

自動運転やカーシェアによる負担の軽減を試算するための前提

そもそも「土地・労働・資本」の古い経済学では、消費が増えること(≒GDPが増えること、経済成長)はいいことでしたが、資本主義の行き過ぎによる環境破壊等、現代の環境変化を受け、「ヒト・モノ・アイデア」の新しい経済学では、「モノ」で環境制約を考慮するようになりました。 【参考】ポール・ローマーと経済成長の謎 https://www.amazon.co.jp/dp/4822288714 そんなこともあって、自動運転やカーシェア(相乗り)による負担の軽減を試算するために、その試算

薪炭エネルギーの潜在力

良く考えてみると、つい最近の江戸時代まで、日本では薪炭エネルギーで生活してきました。 で、改めて、その潜在力を計算してみました。 根拠とした論文はこちら。 以上の論文から、一世帯は年間23~33GJの薪を入手し、10年周期で回すため一世帯当たり0.2~0.3haの広葉樹林を必要とする、と言えます。 この記述から、0.2haの山林から、年間23GJの薪炭エネルギーを得ることができる、と解釈しました。 以下のページによると、日本全国では森林面積は2500万haなので、日