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マスメディア広告だけじゃない?広報・マーケ担当者のための広告賞7選

みなさんは「広告賞」と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか。

なんとなく、大手新聞社や広告代理店が主催しており、注目を浴びたCMや新聞広告が表彰されるものだと思っている人も多いのではないでしょうか。

実は国内には様々な広告賞があり、マスメディア広告以外を表彰するもの、広告ではなくマーケティング活動を表彰するものなども存在します。
 
そこで今回は、広報・マーケティング担当者が自社の取り組みをアピールできる、国内のユニークな広告賞を紹介しようと思います。

■広報・マーケティング担当者のための広告賞7選


①アニものづくりアワード

「京都アニものづくりアワード2022」

《主催》
アニものづくりアワード実行委員会

《概要》

「アニものづくりアワード」は、近年のアニメファンの増加・一般化にともない、メーカーや観光、観光庁をはじめとした一般企業・団体によるアニメやマンガ、キャラクターとのコラボ商品、広告プロモーションを表彰する取り組みです。媒体や取り組みごとに部門が分かれており、それぞれに対して金賞から銅賞までの賞が設けられています。2017年からスタートし、2021年には「京都国際マンガ・アニメフェア2021」と共催して「第1回京都アニものづくりアワード」として開催されました。

《ピックアップ受賞作品》
インターナショナル部門
株式会社トレンド・プロ「FUNCTION HERO」
オリジナルコンテンツ部門
三井不動産レジデンシャル「プリンセスメゾン」
日清食品株式会社「NISSIN  MANGA「名探偵 呂布」」
アニメーションCM部門
YKK株式会社「FASTENING DAYS」
オタフクソース株式会社「小さな幸せを、地球の幸せに。」
コンテンツコラボ部門
日本アイ・ビー・エム株式会社「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング」
国際感染症センター「3月のライオン広報活動」
クラフトデザイン部門
株式会社KADOKAWA「浮世絵木版画 Re:ゼロから始める異世界生活 冨嶽異世界少女百景 恋夢」
テクノロジー・イノベーション部門
セブン銀行「セブンコンシェルジュ」


②日本BtoB広告賞

第43回「2022日本BtoB広告賞」のご案内

《主催》
一般社団法人日本BtoB広告協会

《概要》
「日本BtoB広告賞」は、BtoB広告の普及・振興をはかるために1980年から開催しているコンテストです。BtoB広告作品を通して展開される企業コミュニケーション活動(広告主)と制作にかかわる総合技術(制作社)の優れているものを表彰し、ビジネス・マーケティング・コミュニケーションの一翼を担うBtoB広告の発展と総合的なレベルアップを目的としています。

《部門》
新聞、製品・企業カタログ、採用案内、企業活動レポート、各種webサイトなど、媒体別に13部門に分かれています。

《賞》
・経済産業大臣賞

全部門から一作品を選出。広告主と制作会社(者)へ経済産業大臣賞表彰楯とトロフィと副賞(20万円)を授与。
・金賞~銅賞
各部門から一作品。広告主と制作会社(者)へ表彰楯を授与。
・SDGs賞、特別賞、奨励賞
若干点。広告主と制作会社(者)へ表彰楯を授与。

《ピックアップ受賞作品》
経済産業大臣賞(ポスターの部):小田急不動産「まちまちストーリーズ」
スペシャルサイト:ポケモンセンター「ポケモン自己分析」
企業活動レポート:日清食品ホールディングス「ANNUAL REPORT 2019」


③プレスリリースアワード

「プレスリリースアワード2021」

《主催》
株式会社PR TIMES

《概要》
「プレスリリースアワード」は、PR TIMESがプレスリリース発信文化の普及と発展のために、2021年より開催しているアワードです。1年間の内に日本で発表されたプレスリリースの内、社会性・公共性・共感性・将来性等の視点から、プレスリリースの可能性拡大に貢献したものを表彰します。こちらのアワードの最大の特徴は、プレスリリースの発表を担う担当者に光を当てるという目的を持っていることです。そのため、受賞したプレスリリースには広報担当者など関係者の名前をクレジット記載し、その方々の活躍が伝わるアワードとなっています。

《賞/2021年受賞リリース》
・インフルエンス賞
発信と活用により社内外へ最も広く好意的な影響をもたらしたプレスリリースに贈る賞(株式会社AOKI「パジャマスーツ™」
・ソーシャル賞
社会とのつながりを表現し深めることに最も貢献したプレスリリースに贈る賞(株式会社ニュー・オータニ「スーパールームサービス」
・パブリック賞
情報の平等と信頼を実現することに最も忠実なプレスリリースに贈る賞
松浦産業株式会社(PRorder)「“取っ手だけ”のタックハンドル」
・エンパシー賞
受け手の心を動かし共感を育むことで最も飛躍したプレスリリースに贈る賞(テレワーク・テクノロジーズ株式会社「テレスペ」
・ヒューマン賞
プロダクトや社員、顧客に対する愛と情熱が最も感じられるプレスリリースに贈る賞(株式会社冨士屋製菓本舗「助六豆(福豆)」
・ストーリー賞
人に語りたくなるストーリーを最も有しているプレスリリースに贈る賞
花王株式会社「蚊に刺されることを防ぐ技術を開発」
・イノベーティブ賞
既成概念に縛られずプレスリリースの表現や用途を最も拡大したプレスリリースに贈る賞(※2021年は受賞無し)
・特別賞
上記賞にあてはまらないが表彰したいプレスリリースや発表者の行動を讃える賞(川上産業株式会社「新プチプチその名も『スパスパ』爆誕!」


④日本マーケティング大賞

「第14回日本マーケティング大賞」

《主催》
公益社団法人 日本マーケティング協会

《概要》

「日本マーケティング大賞」は公益社団法人日本マーケティング協会創立50周年を契機に創設され、2021年で13回を迎えました。グランプリを筆頭に4つの賞が設けられています。名前のとおり、広告というよりは社会に新しく需要を喚起、あるいは市場を再活性した優れたマーケティング活動が表彰されます。

《対象活動》
① 新たにマーケティングの概念を取り入れた企業やNPO、自治体等の活動
② 生活者・社会との共存・共生/社会的課題の解決に貢献した活動
③ 新しい価値の提案やトレンドを生み出した活動
④ マーケティングによりブレイクスルーをもたらした活動
⑤ グローバル市場で成果のあった活動
⑥ オリジナルな新しいビジネスモデルの構築
⑦ 社内外、産・官・学とのコラボレーションを取り入れた活動、または生活者との共創
⑧ BtoBビジネスや専門市場におけるマーケティングとして際立った活動
⑨ 規模が小さくても、キラリと光る活動
⑩ 地域特性を活かしたマーティング活動
⑪ 上記以外でも、今年を象徴するに値する新鮮な戦略提案(「マーケテイング提案」)

賞/2021年受賞活動
グランプリ(1本)
トヨタ自動車株式会社「トヨタイムズ」
準グランプリ(若干本)
アスクル株式会社「売らないマーケティング」
奨励賞(若干本)
オリックス不動産株式会社「すみだ水族館 チンアナゴ顔見せ祭り!」
株式会社パソナグループ「淡路島から地方創生」
サントリー食品インターナショナル株式会社「緑の伊右衛門」
株式会社ベネッセコーポレーション「進研ゼミ きょうの時間割」
花王株式会社「プロテクトJAPAN~暮らしのきれいを守ろう~」
奨励賞(各支部1本)
株式会社毎日放送「1万人の第九~38年目の“夢”プロジェクト」(関西地区)
シャボン玉石けん株式会社「手洗いは、命を守る。」(九州地区)
上川町「KAMIKAWORKプロジェクト」(北海道地区)


⑤PRアワードグランプリ

「PRアワードグランプリ」

《主催》
公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会

《概要》
日本パブリックリレーションズ協会が主催する広告賞で、下記4つの評価ポイントを元に優秀な広報・PR活動を表彰します。
①Strategy & Research(課題解決のための戦略性
②Idea(課題解決のための独創性
③Execution(活動内容の専門性または完成度
④Documented Results(目標に対する直接的・間接的な成果。社会またはPR業界への影響力の高さ)

賞/2020年受賞一覧
グランプリ
ダイキン工業株式会社「空気で答えを出す会社の底力」
株式会社井之上パブリックリレーションズ「新型コロナウイルスに関する危機管理広報初動対応マニュアル無償配布プロジェクト」
シルバー
旭化成ホームプロダクツ株式会社「もしものときのサランラップ®活用術」
味の素冷凍食品株式会社「冷凍餃子 #手間抜き論争」
株式会社サニーサイドアップ「にほんもの/NIHONMONOプロジェクト」
オリィ研究所「分身ロボットカフェDAWN ver.β」
ユニ・チャーム株式会社「#NoBagForMeプロジェクト」
本田技研工業株式会社「肩にかけるおまわりさん まもってトート」
ヤンセンファーマ株式会社「Fact FASHION~真実を着る、誤解を脱ぐ。~」
ブロンズ
オリックス不動産株式会社「緊急開催!チンアナゴ顔見せ祭り!」
京都府福知山市「本能寺の変プロジェクト」
株式会社ベネッセコーポレーション「休校・休園にともなう子供たちのための無償サポートプログラム」
楽天株式会社「新しいお歳暮のカタチ「ポ歳暮」」
Ubie株式会社「イノベーションを実装するための「仲間づくり」」
株式会社ユーグレナ「Chief Future Officer」
株式会社ROBOT PAYMENT「日本の経理をもっと自由に」
奨励賞
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.「ニューノーマル時代の社内コミュニケーション~社員向けポッドキャスト~」


⑥全日本DM大賞

「第36回 全日本DM大賞」

《主催》
日本郵便株式会社

《概要》
全日本DM大賞では、ダイレクトメールを第三者からの客観的な視点により、評価し、表彰しています。DMの入賞・入選作品を通じ、広告メディアとしてのDMの役割や効果を広く紹介するとともに、その企画制作に携わった優秀なクリエイターたちに評価の場を提供したいという想いのもと、1987年から毎年実施し、「戦略に基づいて制作されたDM」を評価する場を提供し続けています。

《金賞グランプリ作品紹介》
第36回:イムラ封筒「苦労していた営業活動、“カフェ”が解決!」
第35回:リクルートマーケティングパートナーズ「大企業に響いた2つの“スタサプENGLISH”DM」
第34回:東京個別指導学院「『受験生の母子手帳DM』」
第33回:ディノス・セシール「最新テクノロジーで自動化へ!パーソナライズされた情報が欲しいタイミングで届くDM」


⑦交通広告グランプリ

「交通広告グランプリ2022」

《主催》
株式会社ジェイアール東日本企画

《概要》
「交通広告グランプリ」は、デジタルメディア・車内ポスター・駅ポスター・サインボードといった駅周辺の広告と、企画を表彰する広告賞です。JR東日本・つくばエクスプレス・りんかい線・ゆりかもめ、JR貨物に掲載された作品を審査対象としています。

《「交通広告グランプリ2021」VR展示会》

《2021年受賞ピックアップ》
グランプリ
株式会社クレディセゾン「落としたコイン~女性篇~」
企画・プロモーション部門
株式会社SmartHR「ハンコを押すために出社した。キャンペーン」
力の源ホールディングス「一風堂SHIROMARU-BASE 駅ロッカー広告」


■自社の取り組みが注目を浴びるチャンス

いかがでしたでしょうか。

以前は広告賞といえば新聞やCMなど、広く消費者に訴えかけられる媒体を対象としたものが主流でしたが、近年はプレスリリースやアニメ・マンガとのコラボレーションなど、さまざまな媒体を対象とした広告賞があります。

つまり、莫大な予算をかけたマスメディア広告でなくとも、優れたアイデアであれば注目を集められるチャンスがあるということです。 

弊社トレンド・プロも創業34年目を迎え、マンガによる企業・商品サービスブランディング実績が2,000社/10,000件を突破しました(※非公開込み)。

話題性・効果の高いユニークな広報マーケティング施策を探している方は、是非一度ご相談ください。

文:中嶋駿

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