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【皆で未来をつくる その11】

「専門的・技術的職業従事者」の中の「その他の専門的職業従事者」の中の「図書館司書」の定義

B 専門的・技術的職業従事者
高度の専門的水準において、科学的知識を応用した技術的な仕事に従事するもの、及び医療・教育・法律・宗教・芸術・その他の専門的性質の仕事に従事するものをいう。この仕事を遂行するには、通例、大学・研究機関などにおける高度の科学的訓練・その他専門的分野の訓練、又はこれと同程度以上の実務的経験あるいは芸術上の創造的才能を必要とする。

24 その他の専門的職業従事者
図書館司書、学芸員、カウンセラー(医療・福祉施設を除く)、個人教師、職業スポーツ従事者、通信機器操作従事者、ヘッドハンターなど中分類〔17~23〕に含まれない専門的な仕事に従事するものをいう。

241 図書館司書
司書、司書補及び図書館資料に相当する資料の収集、分類、目録の整備、利用相談等の図書館奉仕に相当する事項に関する専門的職務に従事するものをいう。ただし、司書教諭は中分類〔19〕教員に分類される。
○司書;司書補;図書館専門職員
×図書館カウンター受付職員〔254〕;図書館事務職員〔257〕;図書館の施設管理職員〔649〕

引用元:総務省HP(https://www.soumu.go.jp/main_content/000661290.pdf)

「専門的・技術的職業従事者」の中の「その他の専門的職業従事者」の中の「図書館司書」が、SDGsで示された未来のためにできること 3例(理由付き)

①持続可能な開発のための教育を後押しする書籍や資料を優先的に図書館利用者に推奨したり、蔵書数を増やし、陳列割合を高める。誰でも持続可能な開発に関する必要な資料を入手して利用できる状態をつくれる、重要な役割だといえるでしょう。
⇒グローバル指標4.7.1「(i)地球市民教育、及び(ii)持続可能な開発のための教育が、(a)各国の教育政策、(b) カリキュラム、(c) 教師の教育、及び(d)児童・生徒・学生の達成度評価に関して、全ての教育段階において主流化されているレベル」に貢献する。

②100%再生可能エネルギーを使いましょう。そして、図書館司書の職務の内か外かはわかりませんが、少なくとも意見を言える立場であろう点からの提案は、知の拠点として、再生可能エネルギーを書籍+映像+実物で体験提供することは良い取り組みといえるでしょう。
⇒グローバル指標7.2.1「最終エネルギー消費量に占める再生可能エネルギー比率」に貢献する。

③仙台防災枠組み2015-2030に関する冊子や書籍を取り寄せて置く。国際的に取り決められたSDGsですが、唯一、日本の取り組みでグローバル指標に直接反映されているものが、仙台防災枠組み2015-2030です。今後ますます世界から注目を浴びることになるでしょう。自身をもって先頭に立てるように、新たな視点となるかもしれませんが、知の出発点として、取り組みを始めていただきたいです。
⇒グローバル指標1.5.3/11.b.1「仙台防災枠組み2015-2030に沿った国家レベルの防災戦略を採択し実行している国の数」に貢献する。

皆で未来をつくるシリーズの説明

定義には、総務省にて平成21年12月に統計基準設定された「日本標準職業分類」から引用して、大分類・中分類・小分類のそれぞれの説明を記載しています。
合計で329種類の職業があり、平成21年時点では全職業を網羅的に分類したもので、平成21年以後に増えた職業も、「その他の○×」といった分類がありますので、現時点でも全ての職業がどこかにあてはまることになります。
網羅的であることが、全人類に向けて(おおげさですが、本当!)発信しているSDGsの本意をくみ取ることができると考えています。

「誰一人取り残さない」ためには、「(富の分配をする側の人は)誰一人他人事にしない」ことが重要ですので、それを愚直に実現するために、先頭に立つつもりでこの連載をしていきます。

「グローバル指標」とは何かについては、追って説明しますが、SDGsを測定するために公表されている指針であり、SDGsアクションをするに当たってきちんとした理由・裏付けになるもの、とだけご理解ください。

「SDGsで示された未来のためにできること」には、私の強い想いを込めています。
今までの常識から考えると、「なぜそんなことをしないといけないの?」や、「それはNPOとかがすることでしょ?」と思う方もいるでしょう。しかし、その考えはもう変えなければいけません。

誰かがやっていれば問題にならなかった昔。
皆でつくってゆかねばならない未来。

あなたは、当事者になってくれますか。


用語の意味

【ちきゅうしみんきょういく】(地球市民教育)global citizenship education・・・教育がいかにして世界をより平和的、包括的で安全な、持続可能なものにするか、そのために必要な知識、スキル、価値、態度を育成していくかを包含する理論的枠組み。学習者が国際的な諸問題に向き合い、その解決に向けて地域レベル及び国際レベルで積極的な役割を担うようにすることで、平和的で、寛容な、包括的、安全で持続可能な世界の構築に率先して貢献するようになることを目指すもの。<地球市民教育は具体的に、①学習者が現実の問題を批判的に分析し、創造的、革新的な解決策を考えることを促すこと、②主流の前提、世界観、勢力関係を再考し、制度的に十分に意見が反映されず、軽んじられている人々、グループについて考慮するよう支援すること、③必要な変化を起こすための個人的、集団的な行動への従事に焦点を当てること、④学習環境にいない人々、コミュニティに属する人々、より広い社会の人々を含む多様なステークホルダーを巻き込むといったことが挙げられる。>参照:文部科学省(https://www.mext.go.jp/unesco/002/006/002/003/shiryo/attach/1356893.htm )(最終アクセス:2021年4月26日)

【じぞくかのうなかいはつのためのきょういく】(持続可能な開発のための教育)education for sustainable development・・・環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動。持続可能な社会づくりの担い手を育む教育。ESD。<平成26年に、文部科学省より各都道府県教育委員会教育長や各都道府県知事等に向けて、持続可能な開発のための教育の推進についての依頼が出されており、政府のみならず教育委員会、学校を含む関係者に対して次のことを求めている。①持続可能な開発のための教育は、持続可能な社会の構築を目指して、自立的に考え、行動に移す力を養う教育活動であり、あらゆる教育・学習の側面に取り入れるべき。②持続可能な開発のための教育の推進に当たっては、教員が重要な役割を果たす。③持続可能な開発のための教育の推進に当たっては、若者の参加を促進することが重要である。④持続可能な開発のための教育の実践の場として、地域が重要である。⑤世界会議においても、持続可能な開発のための教育は新しい時代に必要となる批判的思考や問題解決力等の資質・能力を育成するものであることが再認識されたところであり、今後も、各機関・関係者が連携し、継続的に取り組む必要がある。>参照:「ESD活動支援センター」公益財団法人日本環境協会(https://esdcenter.jp/2020/01/esd-sdgsnews-5/ )(最終アクセス:2021年4月27日)、文部科学省(https://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm )(https://www.mext.go.jp/unesco/004/1386198.htm )いずれも最終アクセスは2021年4月27日

【きょういく】(教育)education・・・望ましい知識・技能・規範などの学習を促進する意図的な働きかけの諸活動。知識や技能の修得、社会人としての人間形成などを目的として行われる訓練。<教育内容はその人、その環境、その時代、その瞬間にあわせて変化すべきである。学校で子供へ施すのだけが教育だと思われていた時代は終わり、今は大人への教育が急務である。また、世代によって得意不得意がある中、いかにして年下から学びを得ようとするかが、思考の止まってしまった人に求められていることの一つかもしれない。>

【かりきゅらむ】(カリキュラム)curricula・・・学習者の学習経路を枠付ける教育内容の系列。狭義には、学校教育の内容を発達段階や学習目標に応じて系列的に配列した教育課程のこと。<カリキュラムの妥当性検討に慎重になるのも理解できるが、国際社会に目を向けて数多ある社会問題に関しての教育は必須だと考えられる。特に、子供だけではなく、大人に対しても系統だった教育の必要性を感じる。>

【さいしゅうえねぐりーしょうひりょう】(最終エネルギー消費量)final energy consumption・・・最終的に消費者が使用するエネルギー量。<一次エネルギー供給は、石油、天然ガス、石炭、原子力、太陽光、風力などといったエネルギーの元々の形態であることに対して、最終エネルギー消費では、最終的に使用する石油製品(ガソリン、灯油、重油など)、都市ガス、電力、熱などの形態のエネルギーになっている。>出典:経済産業省 資源エネルギー庁(https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2020html/2-1-1.html )(最終アクセス:2021年4月27日)

【さいせいかのうえねるぎー】(再生可能エネルギー)renewable energy・・・地球上の自然界に存在する太陽光、波力、風力、小中水力、地熱などから取り出し動力源として利用するエネルギーのこと。<エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(エネルギー供給構造高度化法)においては、「再生可能エネルギー源」について、「太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるもの」と定義されており、政令において、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱その他の自然界に存する熱・バイオマスが定められている。>参照:経済産業省 資源エネルギー庁(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/renewable/outline/index.html )(最終アクセス:2021年4月26日)

【せんだいぼうさいわくぐみにせんじゅうごねんからにせんさんじゅうねん】(仙台防災枠組み2015-2030)the Sendai Framework for Disaster Risk Reduction 2015-2030・・・第3回国連防災世界会議の成果文書である、2030年までの国際的な防災の取り組み指針。2005(平成17)年の第2回会議(兵庫)で採択された「兵庫行動枠組」の後継。<仙台防災枠組の特徴は、①災害による死亡者の減少など、地球規模の目標を初めて設定。②防災の主流化、事前の防災投資、復興過程における「より良い復興(Build Back Better)」などの新しい考え方を提示。③防災・減災での女性や子ども、企業など多様なステークホルダーの役割を強調。である。>

留意点

・用語の意味の凡例パターン1:【よみ】(用語または単語)英語・・・意味<使用例>
・用語の意味の凡例パターン2:【英語略称】(日本語読み)英語・・・意味<使用例>


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