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【事業承継・小噺】創業者・2代目それぞれの苦悩!?(エピソード2)

こんにちは!!(^^)

HR系コンサル 企業であるTRIPORT(トライポート)の代表・岡本です。

今日の記事は、

「【事業承継・小噺】創業者・2代目それぞれの苦悩というお話の続き。

エピソード1はこちら

前回の記事でA社長の苦労話をご紹介しましたが、本記事では別の2代目社長のお話を…

【2代目】B社長の苦労話

(B社長のご経歴)
実家のお父様が経営されている物流機器整備事業の会社を某建設会社にM&A(株式譲渡)を実際に経験した、会計士でもあり現在スタートアップのIPO支援コンサルティングもしている2代目経営者

親の会社は士業とは全く関係のない「物流機器整備事業」を運営されていて10名以下の企業規模の会社さんで、社員の平均年齢も比較的高齢な方が多く技術職の方もいらっしゃるような会社さんです。

A社長のケースと同様に、典型的なマンパワーで仕事をガッツリこなす系の組織文化だったようです。

そのような中、たまたま実家の決算書を見る機会があった、会計士でもあるB社長は、「この数値はホントやばい!!このままだと潰れる…」という感じだったようで、先代と何度も話し合った結果、某建設会社にM&A(株式譲渡)することにしたとのことでした。

B社長の心の声は…

M&Aをするにしても、現在の社員たちの雇用を守るためにはどうしたらいいのか…(T_T)

少しでも好条件でM&Aするためにも、会計周りについては自分は会計士だしなんとかするとして、社員たちの労働環境(労務)の整備はどうしよう…(T_T)

父の影響力は強いし、社員たちは年齢層が高めで、ずっと手に職をもって技術だけで頑張ってきたような方々だから、まだ自分への信頼も低い状態だしどうしよう…(T_T)

まずは全社員ひとりずつ面談して、M&Aによる社員に対する影響をしっかり分かりやすい言葉で説明して、何とか理解してもらうしかないよな~(T_T)

でも絶対何かしらの反発は起きるし、社内折衝、ほんと辛いなぁ~(T_T)

…というような想いだったようです…

でも、今のままでは会社が倒産してしまう!!
社員たちの雇用が守れなくなる。なんとかM&Aを成功させて、皆を守らなくては!!(>_<)

という思い一心で、B社長は何度も何度もM&Aの買い手企業などとの交渉を重ねて、1年以上かかったものの今では無事M&Aも完了し、社員たちの雇用も守れているとのことでした。

裏の努力は計り知れませんよね…(T_T)

故きを温ねて新しきを知る

僕は創業者の立場なので事業、そして組織を0→1で作ることの大変さは、痛いほど感じてますし、正直、時には『数名規模の会社でこじんまりと事業ができたらどんだけ良いんだろう(T_T)』なんて思ったりもします…(T_T)

(世の中の創業10年超えの組織を創り上げた創業者たちは半端ないなぁーと心から思ってますm(__)m)

一方、今回の話にできた2代目経営者であるA社長もB社長も、先代の事業を何とか未来に繋げるために決して諦めることなく、そして自分の思いを先代が創り上げたものにブレンドさせつつ、さらに事業を発展させている方だったので、『本当に凄い経営者たちだなー!めっちゃ凄いなー!!』と素直に思いました。

0→1で事業・組織を創り上げていく「創業者」も凄いし、さらに大きく発展させる「2代目」もホントにめちゃくちゃ凄いしカッコいい!!

やっぱり僕的には『温故知新(故きを温ねて新しきを知る)』という考え方が好きで、先人たちをリスペクトしながら、でもそこに甘んじることなく自分の信念をもって突き進む胆力が必要だなぁーと思う今日この頃でした。


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