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自著をブックオフで見つけた時「嬉しい」と思った話

ついに、ついに、この瞬間が来た。
東京の某ブックオフ。見つけた瞬間の感情は「嬉しい」だった。そしてちょっぴりの切なさ。

自分はこの5月に『新古書ファイター真吾』という漫画を刊行した。ブックオフをはじめとする新古書店での攻防に一喜一憂する青年が主人公の古本あるあるバトル漫画だ(どういう事‥?とご興味を持たれた方、ぜひご購入をお願いしたい‥!)

そんなテーマの本作。当然、刊行と同時にこの本自体がブックオフで買い取られて古本として置かれる可能性も持ち合わせていた。普通は皮肉な話と見られるかもしれない。だが、それは織り込み済で何なら作中にとある形でこのような場面を自ら盛り込んだ。

刊行から約3か月。予想よりも早かったがついにこの日が訪れた。それだけたくさんの方に本が届いたということが嬉しさ部分の本質かもしれない(当然、本棚に残れなかったというちょっぴりの切なさもある)

このことをツイートした時、たくさんのいいねをいただき、おめでとうのリプもいただいた。
自分にとってはその言葉が適切すぎてにやけてしまった。自著をブックオフで見つけた事に対して祝福される世界線、最高、と謎の優越感に浸る。これはあくまでこんな作品を描いてる自分だけの特例であり宿命だ。このメタ展開も新古書ファイター真吾という作品の一部だと言ってもいい(いや、どういう事‥?とご興味を持たれた方、ぜひご購入を‥)

あえて不満を言うとコミックエッセイ棚にあったこと‥本編はフィクションなので普通に青年漫画棚か本・読書棚がいいな‥

何にせよあの日はこの作品にとってのひとつの記念日になった。めでたい。

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