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本を待つという話。

気持ちが塞いでからは、あまり本を読めていなかったのだけれど、最近、伊坂幸太郎さんの【777】を読んだので、そこからシリーズを遡って作品を読んで見ている。

最新作から逆に読んでいくことで、その作家さんの歴史というか、流れを知ることができるのはとても面白く感じる。通常は、シリーズ順に読んでいくのが当たり前だが、再読の場合は今回みたいなルートを辿ることで新しい発見があって良いのだ。

明確に続いているシリーズだと、作者が先に亡くなられて絶筆になってしまうこともあるが、伊坂作品の場合はゆるやかなシリーズというか、世界観と人物が同じで、必ず次回作があると言う続き方でないから、ゆるーく待てるのが良い。

作者のみならず、読者たる自分もいつまで本が読めたり待てるかはわからないのだから、出会う本に対しては感謝して読めたらばと思う。気鬱だと、その読書自体ができなかったり、しにくくなるから困るのだけれど。

ともあれ、どうにかこうにか、読みたい本と出会えるのは幸福だと思うよ。そうやって、また新しい本を読んで生きていけたらいい。

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