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トランペットは呼吸のしくみを正しく理解すればできることが増えます

以前「ラッパの吹き方:Re」というタイトルでブログを隔週更新していましたが、ふと最初の頃の記事を読んで、今の考え方や使っている言葉がだいぶ変わってしまい、放置するのがイヤだったのでnoteに書き直すことにしました。

それをまとめているマガジンがこちら

これまでと同じペース、隔週土曜日の朝に加筆修正して掲載しております。お時間ある時にぜひ最初の記事からご覧ください。
そして先日公開したのが、こちらです。

取り込んだ空気が体外に出ることを呼気こきと言います。詳しくは上の記事リンク先をご覧いただければと思いますが、折角なのでそのブログでは話題にしていないことを書こうかと思います。

というか、このブログでも何度かお話ししたことがありますが、どうして管楽器という呼吸と密接に関連したもの扱っているのに、呼吸と正しく理解できていない人が圧倒的に多い印象があります。それは確実に指導する側が正しく理解できていないことが原因です。

「いっぱい吸って」「止めて」「いっぱい吐いて」とか、こうしたワードは逆に管楽器を演奏しにくくしているし、なんとなくいつもの流れで言っちゃってる人が多い(アップデートされていない、呼吸の原理を軽視している?)ように感じます。「たくさん空気を吸い込んで体を膨らまして」とか、もしかしたら文法的な問題なのかもしれませんが、順序が逆だよー、と思ってしまいます。

また、「呼吸法」のようにさも管楽器における呼吸が特殊なものであるように刷り込ませてしまうのもあまり良いとは思えません。呼吸は日常も管楽器を演奏する時にも当然同じ原理によって行われているし、呼吸の原理を変えて管楽器用の呼吸を手に入れることは不可能です。

だから僕のレッスンに来てくださった方で、吹奏楽をガッツリ経験されていてる方(経験されていた方)ほど、呼吸のお話しをすると驚かれます。そしてそういう方ほど呼吸のアクションが不自然です。

呼吸について簡単にまとめてみます。

  • 管楽器の呼吸は日常的に行っているものと同じシステムで機能しています

  • トランペットを演奏する際に必要なのは「空気圧」です

  • 演奏中のブレスは次のフレーズを演奏するための量の確保以上に、演奏中に停止している「酸素供給」をするためのものです

  • トランペットから音を鳴らす(唇を振動させる)ために必要な空気の量は微々たるもので、量ではなくスピードの変化を必要としています

  • 口周辺がバテがちな人は楽器に息を入れるイメージを持っているからです

  • 音楽は呼吸と一体になって初めて自然な流れになります

詳しく知りたい方はぜひレッスンにいらしていただきたいのですが、ひとまずこうしたことが当たり前であると理解していることが大切です。楽器に息をたくさん入れるという発想から離れることができれば、音域変化の方法も見えてくるし、何より音色が良くなり楽器がよく響きます。

あ、来年あたり、ツキイチレッスンやツキイチアンサンブルとは別に「ツキイチ講習会」とかやってみようかな。本当の呼吸についての講習会とか、タンギングについてとか、楽典的なお話しとか、実践ではなく講義的なイベント。興味ありますか?

ひとまず、呼吸について詳しく知りたい、自分の演奏に反映させたい方は、ぜひツキイチレッスンにいらしてください。
ツキイチレッスンの詳細、開催日に関してはこちらをご覧ください。

ということで、今回ご紹介した呼吸に関する記事、ぜひご覧ください!


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。