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体質チェック (水)

今回は気血水の『水』についてのチェックです。

水は読んで字のごとく水分の事ですが、潤いの他には若々しさにも関係します。それではチェックしてみましょう。

水のチェック①

  • のぼせやほてりがある。

  • 空咳が多い

  • 目が渇きやすい

  • 耳鳴りがする

  • 寝汗をよくかく

  • 口が渇く、冷たいものが欲しくなる

  • 顔色が赤い

  • 便が硬い、コロコロしている

  • 夕方以降に熱っぽくなる

  • 舌が赤く、表面に裂け目がある、苔がない

水のチェック②

  • 痰が絡むことが多い

  • 吐き気がよくする

  • 肥満、水太り

  • 肌の脂が多い

  • むくみやすい

  • コレステロールや中性脂肪が多い

  • 体が重だるい

  • 吹き出物がよく出る

  • 頭が重たい感じがする

  • 舌に苔が多く、黄色っぽい

診断結果

①と②はどちらが当てはまりましたか?それでは解説していきますね!

陰虚

①が多い場合は水が不足している陰虚(いんきょ)という状態。五臓でいう腎が弱くなっています。

腎は生命力を納めているところなので東洋医学の中では最も重要な部分です。腎臓だけではなく、副腎・生殖器官・骨髄なども含みます。免疫力や成長、妊娠力などもつかさどります。

陰虚は言い換えると、【腎が弱っている】=【生命力が足りない状態】なので老化の症状が出やすくなります。

耳鳴り、肌の乾燥、めまい、物忘れ、足腰が弱る、髪の毛が抜けるなどの症状が出てきます。

陰が不足している場合には補充しなければいけないのですが、体内の陰が増えるのは夜です。なので夜型の生活をしていると陰は補充されにくいです。早寝を心がけて夜の間にしっかりと陰が補充される環境を作りましょう。

他にも、天然塩や牡蠣、昆布などミネラル分の多い食材や、シイタケ、ひじき、きくらげなどを摂ると腎が補強されます。
冷えがある方は、ラム肉、クルミ、カボチャなどを摂るようにしましょう。

痰湿

②が多く当てはまる場合は、水が溜まった痰湿(たんしつ)という状態です。

代謝が悪くなり余分な水分が多いため、老廃物が外に出ようとして吹き出物や痰、おりものなどが増えます。高脂血症や糖尿病にもなりやすいです。

痰湿は体内に熱がこもることが多いため、頭痛や悪心嘔吐なども伴うことがあります。油ものや甘いものの摂り過ぎで起こりやすいです。間食が多い方は気をつけましょう。

基本的には水分代謝が悪くなているので、軽い運動をして汗をかいたり食べ過ぎを防ぐためによく噛んで食べるように心がけましょう。

痰湿の場合は玄米や海藻、根菜など食物繊維を多く摂りましょう。利尿作用のあるはるさめやハト麦、老廃物を出すウーロン茶、プーアル茶、ドクダミ茶などもおすすめです。

水分代謝の為に

陰虚もしくは痰湿には、五臓の腎・脾・肺が関係します。

腎では水分を不要なものと必要なものに分けます。
脾では水分を肺へ送り、肺はその水分を全身へ巡らせる働きがあります。

むくむ、汗をかけない、冷えやのぼせなど陰虚や痰湿の可能性がある場合には腎・脾・肺の働きがうまくいっていません。

腎の不調の場合は体を温めることが必要で、脾の不調には飲食物の改善、肺の場合には呼吸が必要です。

腎は冷えに弱い性質があるので、特に骨盤周りとくるぶしを温めましょう。くるぶし周辺には腎のツボがたくさんあるので足首を回す運動も効果的です。

脾は胃腸をつかさどっているので、暴飲暴食・間食・早食いをしてしまう方は改善しましょう。甘いもの、脂っこいもの、味の濃いものも避けてください。

肺は呼吸が浅い場合がほとんどなので深呼吸を心がけましょう。理想は4秒間鼻から吸って、10秒間口から吐く。吐く時間を長くゆっくりにすることによって自律神経も落ち着いてリラックスします。

ちなみに吐く息にも水分が含まれていて、1日に500㎖の水分を排出しています。呼吸が浅い、気づいたら止まっているような方は水分の排出が呼吸で滞っている場合もあるので意識して深呼吸する時間を作りましょう。5分くらい深呼吸をすると体温も少し上がるので寝る前のリラックスには最適です。

人の体は体重の60%もの水分を含んでいて、水分を摂らないと5日ももたず死んでしまいます。そのくらい水分は大切です。

東洋医学でも水は生命活動維持には欠かせないので、今回のチェックで当てはまった方はぜひ改善してほしいです。

水は若々しさの指標でもあるので、アンチエイジングをしたい方はこまめにチェックをしてよい状態を維持しましょう。


Amanoteでした


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