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アート鑑賞記録

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展覧会、アートフェアなどの参加、街で出会った表現活動など、鑑賞といえる体験をしたものの記録。
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誰もが観客であり、誰だって主人公である。

誰もが観客であり、誰だって主人公である。

「Hyper Ambient Club 2023」

《私の唇はあなたの耳に、あなたの手は私の手となり、私たちが作った影の下で動く言葉》

【鑑賞記録】2023.2.25 19:00〜

耳を覆うほどの重低音が鳴り、3m先が見えないくらいにスモークが焚かれる中、照明は蛍光灯一つ。私の五感は、強烈な「場」の力によって自由を失った。

冷たい風が屋根を打つ夜、身体が小刻みに震えている。寒さで震えている

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「日常」という時間の波に乗る

「日常」という時間の波に乗る

川口洋子個展
「小さくて大きい 一つずつ」

【鑑賞記録】2023.2.25 15:00

小学校の三者面談。母親が子どもの「家での様子」を話すときのような素振りで、彼女は作品について語っている。
その家での様子を見せられているような、その家にお邪魔しているような、作品を鑑賞していると、彼女の私的空間に誘われるような感覚を覚えた。

今回の展示会場は、喫茶店。残念ながら、ここ数年流行している感染症

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東京のアートシーンは関西と何かが違う

東京のアートシーンは関西と何かが違う

研修で東京方面へ行ったついでに、今やってるアートイベントへ。

EASTEAST_TOKYO 2023

関西で触れるアートフェアとは違う空気感、客層、作家のノリを感じた。そして、年齢、国籍、性別などの属性を感じにくい、というかそもそも"個人"の作家性が薄い作品、作家が多いような気がした。若い世代の中に普遍的に広がる世の中への違和感、生への感覚を表出しているような作品というか。

「描く」「作る」

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