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足にかみついた話

朝起きたら、
かわいい三男の
でっかい足が、
眼の前にあった🦶🦶

あぁ…
まだ蹴られていない…
幸せな目覚めだ…



そう。
三男の寝相は
とびきりひどい。

小さい頃から
いっしょに布団を並べて寝ているのだが、
一晩中
時計の針のように回転していたり
部屋の隅まで遠征していたり
とっても活動的だ。


その昔…
三男の足が
睡眠中のわたしのおでこに
振り下ろされ、
親指の爪がわたしのおでこにささって
負傷するという…
恐ろしい事件が発生したことがあった。

それ以来
三男の足には特に注意しながら
寝ているのだが…
かなりの確率で
彼の足はわたしの頭を狙ってくる。

ぐいーーーーーと押し返してみたり、
こちょこちょで撃退してみたり、
わたしも回転してみたり、
といろいろ対策を練るのだが、
なかなかに
執拗に狙ってくる。

しかもわたしも
夜間は寝ぼけているので、
決定的な対策を講じることができないまま
夜中
もやもやと
足と戦い続ける。


ある日
ある夜、
なんど押し返しても
なんど逃げても
繰り返し襲いかかる
三男の足に
寝ぼけながら
いらだったわたしは…

ついに…

三男の足にかみついた!!!


するするーーーっと
去っていく
三男の足。

その晩は
それ以降
ゆっくりと眠れた…


朝になり
はっ!!!と
我に帰るわたし。
慌てて三男に謝る。

三男はなにも覚えていなくて、
たいへんだったねぇーーと笑っていた。
歯形も残っていなかった…
よかった…

それ以来
どんなに頭を蹴られても
足にかみつくことだけは
していない。


高校生になって
最近はずいぶん
常識的な範囲(?)の寝相になったが、
それでも
一晩に半回転くらいは
している。

たまに
蹴られてびっくりすることもあるが
噛みつきたいほど
執拗に狙われることは
なくなった。

あぁ…
成長よ…


そういえば
「足」弁当を作ったこともあった。

わたしの子育ては、
なにかと足に
縁がある。


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