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銭湯での小さな戦闘

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営している。

京都と言えば、「銭湯文化」が根強く残っているまちだ。

今でも市内では100軒近くの銭湯が営業しており、水質の良い豊かな地下水が流れていることでも有名だ。ワンコインで日々の疲れが癒されるので、京都に住むようになってすっかりとりこになってしまった。

僕がお店を構える京都市上京区西陣エリアは、市内でも指折りの銭湯激戦区。一言で「銭湯」といっても、同じものは一つとしてない。
その日の気分によって、どの銭湯に行こうか迷う時間もまた楽しいのである。

そして、なじみの銭湯だけでなく、時に新しい銭湯を開拓するのも大きな楽しみである。

しかし、新しい銭湯に出陣する際には小さな戦いが始まるのである…

①電気風呂を探せ…!

銭湯には通常の浴槽だけでなく、薬湯やジェット風呂など様々な種類が用意されている。
中でも「電気風呂」は、どの銭湯でも必ずと言っていいほど設置されている定番だ。浴槽内に体に害がない程度の電流が流れており、血行促進や疲労回復などの効果があるそうだが、実は電気風呂に入ることが出来ない。
あのビリビリする独特の感覚がどうしても苦手なのだ。

なので、電気風呂は避けたいところ。しかし、厄介なのが通常浴槽とパッと見であまり見分けがつかないこと。通常浴槽から繋がって電気風呂があるパターンもしばしば。
(看板なども設置されているが、目が悪いので距離があると読めないことも…)

銭湯に行き始めた頃に、何度か間違えて電気風呂に足を突っ込んでしまったことがあってから、初めて行く銭湯ではまず浴場内をくまなく見回して、電気風呂の位置を把握するのがルーティーンとなっている。

特訓の成果もあってか、最近は電気風呂を見抜くのがかなり早くなった。

②水風呂に入らない過ごし方を見つけ出せ…!

電気風呂と並んで苦手なのが水風呂である。
先日もサウナ好きの先輩に
「水風呂に入らなければサウナを100%楽しんだことにはならない!」
とお叱りをいただいてしまった(笑)

水風呂に入れないというと、ほぼ100%
「まずは、足の先からゆっくりと。段々体を慣らしていけば大丈夫!」
と背中を押してもらえるのだが、もう足がくるぶしくらいまで入ったところまでギブアップなのである。

確かに、サウナで火照った体でキンキンの水風呂に入れば気持ちがいいんだろうなぁという想像はつくが、僕はそれができない。

しかし、サウナ1回だけでは物足りないので、水風呂に入らずとも楽しめる方法を探すのである。
露天風呂があれば、冬場であれば野外にいるだけで水風呂に入ったくらい火照りを取ることが出来るが、露天風呂がない銭湯ではそうはいかない。

いかにして、体を冷やさない程度に火照りを取ることが出来るか。

銭湯を120%楽しむために。自分の心の中の戦いがいつも繰り広げられているのである。


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