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今でも忘れられない名試合〜41歳山本昌のノーヒット・ノーラン〜

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

今日は何をテーマにnoteを書こうかと悩んでいたら、#見返したい名試合 というお題企画を見つけたので、今から18年前の忘れられない試合を綴ります。

時は2006年9月16日。
優勝争い真っただ中の中日vs阪神を見届けるため、ナゴヤドームに向かいました。
土曜日のデーゲームということもあり、超満員のナゴヤドーム。
辛うじて手に入れた5階席からドラゴンズに声援を送ります。

先発は中日・山本昌、阪神・福原。
ゲームは初回から動き、1回裏にいきなり井端のソロホームランで中日が先制。4回裏にはT.ウッズの2ランホームランで3-0。
ホームラン二本で効率良く加点していきます。

一方山本昌は初回から快調なピッチング。
4回表にサード森野のエラーで赤星が出塁した以外はノーヒットピッチングが続きます。

5回以降は両投手が好投を見せ、スコアボードにゼロが刻まれていきます。
気づけば、6回を終えても7回を終えても阪神打線からは1本のヒットも出ません。

しかし、山本昌が41歳という大ベテランだったこと、そして赤星(.269)・シーツ(.310)・金本(.303)・鳥谷(.289)などが並ぶ超強力打線のタイガース。
球場内はどこかでヒット一本生まれるだろうという雰囲気に包まれていた気がします。4回にエラーで赤星が出塁していたことで、観衆も少し気楽に見守っていた部分もあったでしょう。

ですが、山本昌の快進撃は止まりません。
8回も三者凡退で片づけ、いよいよ残すは9回のみ。

ここまでくると、さすがに球場全体が異様な空気に包まれます。
1アウトごとに両軍応援団からの地鳴りのような声援が響き渡ります。

そして、9回表2アウト。
最後のバッターはこの日唯一出塁している赤星。
捉えた打球は、なんと森野のもとへ。
最後はエラーの借りを返すかのように丁寧に打球をさばいてゲームセット!
(この日の森野はエラーしてしまった打球を含め、28回の守備機会のうちなんと8回も打球処理をしていました。ちなみに、ショート井端の守備機会は5回のショートゴロをさばいたわずか1回でした)

球場中が歓声に包まれたこと。
そして、レフトスタンドの阪神ファンからは悔しさのあまりグラウンドに無数の応援バットが投げ込まれていた光景を今でも覚えています。

これまで何度もナゴヤドームに足を運びましたが、この試合がいまだに生で見たベストゲームです。
当時まだ小学校4年生でしたが、今でもその感動は心の中に刻まれています。

41歳1か月でのノーヒットノーランは未だ破られていない最年長記録となりました。

そして、この試合にはもう一つ思い出が。
当時ドラゴンズのファンサービス企画で「選手とキャッチボール」というものがありました。
文字通り、抽選で選ばれた人が試合後のグラウンドで選手とキャッチボールができるというもの。
ラッキーにも抽選に当たった僕は、ノーヒットノーランの興奮冷めやらぬグラウンドに足を踏み入れました。
相手になってくださったのは、初回にホームランを打っていた井端選手!

15分ほどでしたが、試合後で疲れているにも関わらず丁寧にキャッチボールしていただき、最後にはつけていたリストバンドをプレゼントしてくださいました!今でも家宝として、実家に保管しています。

この試合の勝利で、優勝争いの中でさらに勢いをつけたドラゴンズは、タイガースの猛追を振り切り見事優勝を果たします。
2006年シーズンを振り返るうえで間違いなくキーとなる試合でした。

2011年を最後に優勝から遠ざかり、ここ2年連続最下位と良いところのないドラゴンズ。
今年こそ、一つでも上の順位を勝ち取り、何年後かに #見返したい名試合 といえるようなゲームが沢山生まれることを願っています。

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