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労働という国民の義務を果たしたいだけなのに、学童に入れない。

最近わたしは働き方を変えたため、長期休暇には学童保育所を利用しなければいけなくなった。
労働は憲法28条1項で「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」と定められている。
働く権利があり、その義務がある。義務の前に権利がある。
わたしには働く権利がある。義務がある。

教育・労働・納税という三大義務を果たさなければならないのに、保育園に入れない、学童保育所に落ちた…など国民の権利を奪うようなことばかり。
わたしたちの家族のように、両実家が遠方の核家族はたくさんいる。
フルタイムで働いているのに保育園に落ちたり、学童保育所に入れなかったり、キャリアを捨てざるを得なかったり。
小学校1年生が1人で下校して1人でお留守番して、というのはリスクが高すぎる。
お留守番だって家であれば安全というわけではない。
一瞬の気の緩みで、なにか事件や事故が起こる可能性は捨てきれない。
だから我が家は絶対に学童保育所を利用しなければならない。
しかし、集中申し込み期間は10月に終了しており、我が家のように最近働き方を変えたり、仕事を新しく始めたという人にとってはものすごく遅いスタート…というか、スタートラインにすら立てないというのが実情である。
ひとまず、市に訴えかけようと思い、市役所へ向かった。
看護師や保育士などの職業は優先順位があがったりしないか、ちょっとセコいけど聞いてみたかった。
わたしの住む自治体は、学童保育所に関しては優先順位は特に設けていないとのことで、申し込んだ順番と労働時間の長い順なのだそうだ。
新1年生で長期休暇利用であれば絶対に通るはずだ、と役所の人には言われたが、役所の人に確認してもらっても、学区内にある3つの学童保育所はすべて埋まっていた。
だが、例年どおりであれば、長期休暇は学校内の空き教室などを利用して定員を増やして対応するため、1年生なら大丈夫だから申し込めばどこかの学童保育所には入れると言われた。
それが聞きたかった……。ありがとう市役所。ありがとう担当の方。

そんな感じで学童保育所への申込みは、なんとか大丈夫そうということに落ち着いた。

……だけど。
学童保育所を利用できない人はきっと全国にたくさんいる。
必要なのに利用できない、それは子どもの安全が守られないということ。
日本には子どもをターゲットにした犯罪がいくつもある。
諸外国に比べたら少ない方なのかもしれないけれど、犯罪があるということがもうすでに不安だ。

「保育園落ちた日本死ね」のときから7年、今度は「学童落ちた日本死ね」
全く進歩していない日本に、心底呆れる。
わたしのような底辺の国民が、上級国民のような生活ができるとは到底思わないが、国民の義務を果たすために皆必死になっているのだ。
少子化と言われている昨今、このままでは日本は終わる。
国民の義務を果たすのに子どもが足かせになっていては、この先の未来は好転はしないであろう。

どうか、安心して共働きが出来る世の中になってほしい。


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