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ベジータに親近感が湧いてしかたない……。


むかしは何とも思っていなかったのに、ここ最近、ドラゴンボールのベジータに親近感が湧いてしかたないのだが……。

主役の悟空に見せ場を全部持っていかれて、フリーザ戦でスーパーサイヤ人も先を越され、地球に来たのはいいけど(フリーザ戦で一度死んで、ドラゴンボールで復活したんだっけ?)、行く場所なんてどこにもなく、ブルマの家に居候として住みだしたはいいものの、とくにやることがあるわけでもなく、少しでも悟空に追いつこうと、重力室で300倍の重力の中で血の滲むような努力をして、3年もかかってようやくスーパーサイヤ人になることが出来たのに(その間、惑星ベジータの王子なのに、ただの居候なのでブルマからバカにされても、何も言い返すことができず……。尻に敷かれてるともいう?)、

人造人間編では19号には勝つことができたが、そのあと登場した18号にはボコされ、セル編ではセルの第2形態には勝利したのに、それでイキってセルを完全体にさせたまではいいものの、そのセルの完全体にはボコボコにされ、セルゲームでは今まで格下だと思っていた御飯にも、先にスーパーサイヤ人2に覚醒されてしまい、その挙げ句に今まで目標にしていた悟空にも先立たれ(自爆しようとしたセルを瞬間移動で界王星へ移動し、そのまま帰らぬ人に)、やっとが倒した(御飯が)と思ったセルには、復活直後に未来トランクスを瞬殺され、逆上してやけくそ状態でセルに挑んだはいいものの、パワーアップしたセルには一瞬で返り討ちに合い、

魔神ブウ編ではバビディに心を売ってまで(悪人になってパワーアップしてまで)悟空に、一騎打ちの勝負を挑んだのに(天下一武道会に出場するために、占いババに頼んで、一日だけこの世に復活させてもらった悟空に、本気にさせるために罪のない観客まで殺して)、復活した魔神ブウにその途中で対決を邪魔をされ、最後には結局心の底から悪人になることはできずに、地球を守るためにトランクスを手刀で気絶させ、「さらばだ……、ブルマ……、トランクス……、そして、カカロット……」って、魔神ブウと自爆しい死んでいくその様が、

ほんとに切ない……。


どうしても、自分と重ねてその生涯を見てしまう。

努力しても努力しても自分の目指したいところに辿り着くことができず、血の滲むような、苦虫を噛むような、煮え湯を飲まされるような思いで、どんなにツライことがあっても、文句も言わず泣き言も口にせず、「いつかは光が見えてくるはず……」という思いで、下積み時代も日陰の雑草のように耐えて耐えて耐え抜いて、脚光を浴びれることを信じて、時には諦めかけて挫けそうになりながらも、気力と根性で夢を諦めずに、なんとかしがみついて、それでも一向に報われなくて……、落ちては這い上がり、這い上がっては転落し、そういう彼の姿を見ていると、もう他人事として見てはいられない……。

なんて、カッコイイキャラだったんだ……

今までそのことに気づかず、ドラゴンボールという作品を、なんとなく観ていたことが、ほんとに信じられない……

自分の目の節穴加減に、ほとほと呆れる……

とくに感動的な名場面といえば、やっぱり魔神ブウ戦でベジータが見せた一幕なのだろうが、

「がんばれ、カカロット……、おまえがナンバー1だ!!」


と、ブウと戦うカカロットに激励の言葉を贈る、あの名シーンは涙なくしては観られない。

有名なのでご存じの方もたくさんいるとは思うが、ずっと自分が宇宙一でならなければならないというプライドの塊だったベジータが、ほんとは泣きたいほど悔しいはずなのに、初めてライバルの強さを認め、悔しさを押し殺して言葉を贈ったのだと考えると、そのベジータの心中を察するだけでも、心穏やかには観ることはできない。

気がつくと、自分と重ねて観てしまっている自分がいる……。

ほんとは自分をモデルにして、鳥山明がベジータを描いたのではないかと錯覚してしまう……

まあ、そんなことはあるわけがないのだが……

それくらい、共感どころが満載のキャラだったことに、今さらながら、この歳にして(40歳を超えて)、ようやく気づくことができたという話だ……。

まあ、だからと言ってだれに刺さる記事でもないのだろうが、この感動をだれかに伝えずにはいられなかったので、今回はかなり私的な内容ではあるが、こうして記事にさせてもらいました。

ちなみに余談ではあるが、ぼくの妻は一緒になってあとから気づいたのだが、というか最近ベジータにハマって、その流れで気づいたのだが……

ブルマにそっくりだった……(ちなみに本人は認めていない)

あ、容姿がというわけではないが(髪型はショートにしているので、超のころのブルマの髪型には似てるかもしれない。もちろん髪色はブルーではないが……)、性格はあのままだ。

口は悪いし、上からモノを言ってくるし、気は強いし、強欲だし、イケメン好きだし、物欲金欲は旺盛だし、髪型はコロコロ変えるし(月に何度も美容室に通っているのに変化が小さすぎて、毎回気づかないレベルではあるが)、すぐに尻に敷こうとしてくるし、超(スーパー)でベジータと悟空がお互いの結婚観について話していた一幕で、

悟空「お互い気の強い嫁さんだな」

ベジータ「ふん、まぁな……、だがオレはキライじゃない」

悟空「そんなこと言ったら、オラだってチチんこと好きだぞ」

という会話の流れで、ベジータが発した一言があるのだが、

ベジータ「気の強い女しかいないサイヤ人の血だ……」


というセリフが、みょうに意味深で引っかかる。

と、妻のことを散々記事でボロクソに書きながらも、ぼくも負けず劣らずベジータに性格がそっくりなわけだ……。

気は強いし、俺様だし、負けず嫌いだし、何でも一番になりたがるし、どうせ目指すならトップになりたいと思ってるし、向上心旺盛だし、野心の塊だし、そのくせ打たれ弱くて、凹んだらとことん落ち込むし、何かいいことがあれば、すぐに調子に乗ってイキるし(ベジータもよくイキり発言をするので)、ぼくの勝手な予想だけどベジータはきっと、ぼくと同じ山羊座生まれではないかと、勝手に思い込んでいる。

そして(何がそしてなのか分からないが……)、ぼくのスマホの待ち受けは長いことウチの吾輩だったのだが、これを機にベジータに変えてみた。その際、妻のスマホの待ち受けも強制的にブルマにかえさせた。本人はめちゃくちゃ嫌がっていたけれど……

仲が悪いのか仲がいいのか、ケンカばっかりしているが、良きパートナーではあるのかもしれない。






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