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コンビニのお姉さんが空間認識能力が無さすぎて、思わず吹き出してしまった。


先日、話した例のコンビニなのだが(ぼくの行動範囲の狭さを、晒すことになるが)、またもやちょっとしたネタ(珍事件?)が転がっていた。

また、晩酌をするためのお酒を買おうと、徒歩1分のところにあるコンビニへ足を運んだのだが、その際に全然買うつもりもなかった。新発売のカップ焼きそばを見つけてしまった。

しかも、ぼくは明太子パスタなど、明太子系の食べ物が好きでよく買うのだが、今回はこんなモノを見つけてしまった。


明太子バター味!!


一平ちゃんの明太子やきそばだ!!!

「もう、これは買うしかない」と、衝動的に3つも買いものカゴにぶち込んだ。

ちなみに、その際、せっかくエコバッグを持参していたのだが、この時点でキャパオーバーである。レジ袋を購入することは確定である。

そのあとにお目当てのお酒をカゴに入れ、レジへ持っていく。

レジに並び、順番を待ち、自分の番が回ってくる。

「レジ袋お願いします……」

いちいち訊かれるのが煩わしいので、先に自ら申告する。

すべての会計を済ませ、店員さんが袋詰めが終わるのを待っていたのだが、そこで信じられない光景を目にすることになる。

店員の女性が選んだレジ袋のサイズ感が、どう見ても小さいのだ……。

「いや〜、それはどう頑張っても、入りきらんだろぉ……」

と、心のなかで呟きながら、その経緯を見届けていたのだが、

やはり予想通り、彼女の袋詰めは難航している。

「も、もうちょっと、大きいレジ袋に変えたほうが……」

と、老婆心で口を挟もうかとも考えたが、せっかく彼女が選んでくれたレジ袋に、文句をつけているようで、なんかそれも気が引けてしまい、結局、彼女が商品を詰め終わるのを待つことにした。

30秒ほど経ったころだろうか、

手を変え、品を変え、悪戦苦闘しながら、どうにか彼女が商品を詰め終わる。

かなり無理があると思ってはいたが、案の定、彼女から手渡されたレジ袋からは、先ほど紹介したカップ焼きそばの器の角が、ガッツリとはみ出しており、手提げの持ち手の部分を塞いでいる状態だった。

言葉で説明すると、難しいので、簡単な図にすると、

持ち手 カップ焼きそば 持ち手
持ち手 カップ焼きそば 持ち手
持ち手 カップ焼きそば 持ち手
レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋
レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋
レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋
レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋
レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋レジ袋

こういう状態である……

いや、嫌な予感はしていたよ……

「ハイ、お待たせしました(#^.^#)!!」

そう言って満面の笑みで差し出されたレジ袋には、はち切れんばかりの商品が詰められており、彼女が強引に商品を押し込んだせいで、内部からの圧力でビニールが引き伸ばされ、心なしか袋の形が変形しているように見える。

笑うまい。笑うまい……

そう自分に言い聞かせ、彼女からレジ袋を受けとった瞬間、目の前で歪に膨らんだレジ袋と、彼女の「ハイ!!頑張って詰めました(#^.^#)」と言わんばかりの、屈託のない笑顔が重なる。

そのギャップに堪えきれなくなり、思わず、ぼくは吹き出してしまった。

「ブフッ😂wwww」

きょとんとする彼女の表情が、さらにぼくの笑いを誘う……

「あ、ごめんなさいごめんなさい。何でもないですwwww」

そう込み上げる笑いを堪えながら、ぼくは逃げるように店をあとにした。



夕暮れどきの薄暗い夜道を、ぼくは歪に膨らんだレジ袋を、指が攣りそうになりながら持ち帰ったのだった。



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