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緑紙または青紙 追補

 生産は消費があるところで行うのが適地だと考えています。今までは、私たちにも工業が必要でしたが、今はもう日本では行き渡った感があります。海外で今まさに経済が発展拡大中の地域こそ、消費が盛んになり、財やサービスが求められているところです。それは同時に、生産と雇用も同様に遷移していかないと発展にブレーキがかかることになります。つまり、現在も貿易を牽引している工業は我が国の内よりも外で求められていると考えます。雇用と生産と消費はひとつところにセットであってこそ据わりがいいのだと思います。

 一方、私たちの手には、高品質で壊れにくく、新製品に変える必要も感じない工業製品が行き届いております。私たちは私たちが使わないものを作って外に出しています。これは動機と行動が近くありません。私たちは私たちが必要とするものを作ることに時間と熱量を注ぐべきじゃないでしょうか。それは、安心できる食物であったり、少子高齢化に対応することであったり。手の使い方を間違っていませんかね。私たちが必要とし困っているところに手を回さないと、手が全然足りていないのではないでしょうか。

 そのようなことから、工業立国ではなく、健康の根幹である第一次産業と、新しい問題に対応するシステムやサービスを先んじて考案する研究・開発での立国に舵を取る時期、状況に来ているのではないかと思っているのです。後を追って同じような状況になる地域も考えられます。その時、私たちの試行錯誤が提案できるかもしれません。


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