見出し画像

政治(金融・経済)講座ⅴ1022「人民元(圓)¥と日本円¥の通貨記号での錯誤」

 起こり得ると想像していたことが現実に起きてきたことを報道記事で知った。問題は「¥」の通貨記号の錯誤である。
そして、錯誤で済ませられない頭脳犯による巧妙な詐欺の匂いがするのである。「知識」は身を助ける。「知っている」事ほど強いものがない、無知は身を亡ぼすと職場では上司に勉学の必要性を教えられたものである。吾輩のブログはそのような自戒を込めて、少しでもこれからの若者に知識を伝授できたら、苦労が報われると熱い思いで今日も執筆しているのである。今回はその「¥」の通貨記号の錯誤の報道記事を紹介する。

皇紀2683年4月21日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司


はじめに

日本は、明治維新以来西洋の学問の法律・科学などの実学を苦労して、日本流に翻訳した。日本に留学した学生は翻訳された日本語を通じて知識の習得に努めたのである。だから、今中国で使われている言葉の70%は日本語であるといわれる所以である。国名の「中華人民共和国」自体も日本語であることに注目頂きたい。今使われている中国の「圓」の起源は諸説あるが、このような歴史的時代背景を考えると戦前の日本の近代的通貨「圓」が「中華人民共和国」の通貨として使われたというのは説得力のある有力な説であると考える(自説)。

 中国派古来の漢文は「書」のみである。そして、それは法律・金融・経済・科学・技術に関しても同様である。
漢字教育というより日本語教育、日本語が読めないと日本語で書かれた文献が理解できない。知識の習得が難しいのである。中華人民共和国(戦後国家として独立)の紙幣と日本の戦前の紙幣を比べてみよう。中華民国、中華人民共和国、台湾、韓国も「圓」を使っていたのである。「圓」は亜細亜共栄圏で経済的な信用を得ていたあかしである。そして、兌換紙幣として、金との交換可能であり、金の信用と交換手段として流通したので、アジア圏では、通貨は「圓」と言うのが共通認識であった。

日本の紙幣、上が兌換紙幣(金貨と日銀券と交換可)したが不換紙幣である。単位 「圓」に注目、文字は縦書きも横書きも右から左へ読んでいく。

日本の紙幣、単位「圓」に注目、文字は縦書きも横書きも右から左へ読んでいく。



「¥」マークを巡ってトラブルが相次ぐ。中国の人民元と日本円の記号はともに「¥」なのはどうしてなのか


久保田博幸金融アナリスト

4/20(木) 8:05

 ¥1680=3万2916円。え?とある通販サイトで、中国の人民元が、まるで日本円かのように、表記されていました。「まさか」「だまされた」「¥」マークを巡ってトラブルが相次いでいます。

 これは19日の夜のNHKニュースで報じられたものである。1680円かと思って通販で購入したところ、1680人民元であったことで、日本円では購入価格が約20倍となっていたというものである。1人民元は約20円程度となっている。

 国民生活センターには、「消費者が著しく誤解するサイトだ」との指摘もあったようで、これは日本円にみせかけて高額で商品を販売するという詐欺サイトであった可能性が高い。

 ここで注意すべきは、中国の人民元と日本円の記号はともに「¥」であること。これは間違いではない

 日本の円は明治政府により1871年に定められている。記号では「¥」となり、JPYとも表記される。

 「円」の名前の由来としては、新貨のかたちが円形に統一されたためとか、洋銀の中国別称である「洋円」を継承したため、さらに香港銀貨と同品位、同重量の銀貨を製造することとした関係から香港銀貨の「壱圓」(洋円1個の意味)にちなむといった説がある。また、人々がお金を表すときに人差し指と親指で円を作ったところから、この名がついたという説も。

 しかし、もともと中国の通貨単位であった「圓」(Yuan)が、日本のYenに転訛したとのが有力となっている。

 中国の通貨単位である「元」は「円」の正字「圓」の同音を当てたものであり、韓国・北朝鮮の「ウォン」も「円」の朝鮮語読みとなる。

 ちなみに日銀本館が「円」にみえるが、建設当時使われていた漢字は「圓」なので、円を意識して建てられたものではないとされる。

 韓国のウォンは「圓」の朝鮮語読みとなるが、通貨記号はWに横線を二本入れたものとなっている。これに対して人民元の通貨コードはCNY(Chinese Yuan)であるが、通貨記号は「¥」で表示する。つまり円と人民元の記号は同じなのである。

「¥」が日本円と思ったら中国人民元だった→約20倍の金額が引き落とされる事案が報告される

2023年4月20日 10:50
  一部の日本語表記の通販サイトで、日本円だと思って決済したところ中国人民元で決済されてしまったケースがあったとして、国民生活センターが注意喚起を行っている。

 これは一部の日本語表記の通販サイトで「¥」を日本円(JPY)だと思って決済を行ったところ、中国人民元(CNY)で決済され、約20倍の金額がクレジットカードから引き落とされたというもの。中国人民元も日本円と同じ「¥」マークで表記されることを悪用しているとみられ、サイト内のサポートページには通貨が中国人民元であることが記載されているものの、注文完了までにこの画面を確認させる措置は取られておらず、また、サイト自体は日本語で作られており誤認する可能性が高いことから、今回の注意喚起に至ったもの。現時点では特定サイトのみのようだが、同様の手口を用いるサイトが今後登場する可能性はある。国民生活センターのサイトでは、該当する通販サイトの具体的なスクリーンショットを含むPDFが掲載されているので、自身の目で確かめてほしい。

  • その「¥」表示は本当に日本円の表示ですか?-通貨をよく確認しないと約20倍の価格になってしまうため要注意!!(国民生活センター)

参考文献・参考資料

「¥」マークを巡ってトラブルが相次ぐ。中国の人民元と日本円の記号はともに「¥」なのはどうしてなのか(久保田博幸) - 個人 - Yahoo!ニュース

「¥」が日本円と思ったら中国人民元だった→約20倍の金額が引き落とされる事案が報告される【やじうまWatch】 - INTERNET Watch (impress.co.jp)

政治(金融・経済)講座ⅴ232「韓国に残る貨幣単位・圓(ウオン)とハングル。日帝残滓の清算の結果、韓国の未来は暗い」|tsukasa_tamura|note

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?