”自分”という固定概念を外して生きてみたら。
タイトル通り、”自分”という固定概念を外して生きてみたらどうなるかのお話を実際にわたしの周りの人からお話を聞く機会があったので、少しシェアさせてもらいたいと思います。
最近友達からよく聞くお悩みの中で、みんなのぶつかる部分っていうのは、意外と共通していることなんだな、と気づいたので、
もしかしたら私のnoteを読んでくださっている中で同じ悩みの人いるかも!と思い是非シェアしたいと想いました。
『今後私はどうしたらいいだろうか』と現在の人生に行き詰まっている方が読んだら答えが見つかるかも。
そうじゃないって方でも今後の人生のために知っておくと楽なヒントもたっぷりと書いてるので参考になれば嬉しいです。
”〇〇の自分”創り上げすぎると生きずらくなる話。
プロとして活躍していたスポーツ選手の友達たちのお話です。
複数人の似ているお話をミックスして書いています。
(それぞれの種目はここでは省かせてください)
彼女は若い頃からそのスポーツを中心に人生を歩んできました。
『楽しいから』『上手くなりたいから』という小さい頃ながらの純粋な想いから、日々練習を重ね、プロデビューとなりました。
〇〇の自分、つまり”プロ選手の自分”というラベルを付けて生活をする毎日。
毎日の生活は他の人よりも忙しく、予定も詰め詰めになりながらも、なんとかバランスを取り、練習も頑張る日々。
アルバイトで稼いだお金はほとんど全て練習のため、試合の遠征、合宿に必要な費用となり、
みんなが憧れる海外に遠征で行くことになっても、”あそび”の感覚はほぼゼロ。
あったとしても周りの目や評価を気にして、なんだか羽を伸ばせない状態でした。
ひたすら試合のこと、練習のこと、自分のパフォーマンスのことにマインドもボディを休むことなく集中させていました。
そして彼女が試合で成果を出し、有名になればなるほど、スポンサーも増えていく。
スポンサーからはサポートとして商品をたくさんもらったり、お金の支給もあったそう。
そしてスポンサー側は”本当”に選手をサポートしたいという気持ちよりも、
その選手を使って自分の会社の宣伝、または商品の宣伝をして、集客をしたい訳です。
選手が試合に勝って知名度が上がり、それを見た消費者がその商品を買ったりして会社にお金が入ってくる。
なので実際はスポンサー側は選手のことを『ビジネスの道具』としか見ていないそう…
多くの選手はその事実をわかっていながらも、選手としてスポンサーが付かないと注目を得られない、そして試合と練習に必要な物やお金の支給が止まってしまうのが怖くなり、
必死にスポンサーに気に入られるためにいつでも自分を売り込む訳です。
まるでホステス、接待のような感覚になってしまったそう。
実際にスポンサーと一緒に食事をして、その後に現金を生でもらったりとか。
そんな簡単にお金が手に入ることが当たり前となっていき、
一度始めたら簡単にはやめられない感覚になっていく。
結果、純粋な『楽しいから』『上手くなりたい』の気持ちから始めたスポーツがいつしか、
『勝つために』『相手を負かすために』『もっと強くなるために』『注目をもらうために』『一番になるために』『負けないために』『スポンサーが離れないために』『周りをガッカリさせないために』…
と変わっていき、そのスポーツに励む最初の純粋な理由と、魂部分の本質の自分を忘れ初めてしまいました。
その生活をしばらく続けて、歳も重ねる。もっと若い選手たちがどんどん強くなっていくと、自然と身体も若い身体にはついて行けず、
プロ選手としてなかなか成果が出せなくなった頃に、
もちろんスポンサーは契約を切ってくる現実がやってきた。
このことがその選手をさらに陥れてしまった。
『スポンサーに契約を切られた。』
『また強くならないと。』
『勝って見返したい。』
こういうネガティブでジェラスの感情にまでさせられてしまった。
これがスポーツ選手であるがために、人生でぶつかる壁なんだなぁと話を聞いていて思いました。
わたしは一つのことに無我夢中でやる!っていうのを経験したことないから、
その友達たちの人生の話を聞いて結構驚いたの。
プロになることって、一見『凄いこと』に思うけど、実際はこんなにも自分の魂を犠牲にしているのか!って。
それで、試合に出ては結果を出さずに、スポンサーからのプレッシャー、周りからの応援が逆にプレッシャーと感じるようになり、
『自分は弱い、まだまだだ。もっとがんばらないと』と自分の才能を否定し始めました。
この負のサイクルを繰り返すことで、いつしか”プロ選手の自分”という固定概念が付きまとうように…
失敗する度に自己嫌悪感に襲われ、
もっと奥にある魂部分、本来の”自分”という性質すら無視し、忘れてしまったようです。
そんな彼女が一度試合をお休みしたいと想い、思い切って海外で生活することに。
そこで待っていた試練は、プロ選手の自分は通用しないという現実。
海外ということもあり、その彼女の存在を知る人はほぼいない。
そして上には上がいるということ。
仕事を見つけるにも今まではプロ選手の自分、知名度で通用していたのが、
面接にもなかなか呼ばれない、スキルが無い、ただの一般人となってしまった、
そのギャップにも苦しんだそう。
〇〇の自分を追求しすぎて、その自分しか見えないようになってしまうといつか状況が変わったときや、新しいことにチャレンジする時につまずく。
この現実がプロ選手としてのプライドを手放すべきと考えさせられるきっかけとなったのです。
だけどその辛さを乗り越えたあとに、今まで自分で作り上げた固定概念を壊す時が訪れて、
必ずまた本来の自分を取り戻し、”今を生きる”ことができると信じています。
そのためには結局は自分で決断して、気付いて、道を切り開いていくしかないんだけどね。
イチロー選手が引退後にインタビューで子供に『僕は将来プロになりたいのですがどう想いますか?』とういう質問された。
その答えか、彼女の胸に響いたようなのでここでシェアしておきます。
『プロになるということは、心から楽しめなくなるようになってしまう。小さい頃に楽しいと思っていた野球が、プロになってからはゼロだった。いつでも責任感と失敗と向き合うようになってしまうので、プロになるといのはとても大変なこと。もう一度人生をやり直すとしたら僕は野球選手になりたいとは言い切れない。』
と語っていました。
この話をしてくれた友達はとても共感するものがあったみたい。
そんな彼女は今では競技から離れ、全く新しいことにチャレンジする毎日。
話を聞いていてもキラキラとした笑顔が戻り、新鮮な毎日を楽しそうに過ごしています。
ゆっくりと今後どうしていくか決めたいと言っていました。
大きすぎるゴールを追うと”今”を楽しめなくなる
〇〇の自分を自分でラベル付けして、一つの大きなゴールを掲げている人知り合いがいます。
『世界で一番になりたい』という夢。
何の一番を目指しているのかはあえてここでは書きませんが。
目標を持つことが悪いこととは言ってません。
ただその彼は、あまりにも大きなゴールを追うばかりに心を囚われ、
日々の生活を送る中で、周りが見えなくなり、そして周りに迷惑をかけ、挙げ句の果て仕事や友達を失うということがあったようです。
毎日の生活の行動パターンをその大きな目標のためだけに固めてしまうと、
視野が狭まり、その目標以外にまず自分の人生を楽しむことすら忘れてしまう。
例えばその目標のために朝から晩まで休むことなく、毎日練習を積み重ねている彼なのですが、
その練習だけに力を入れすぎて、周りのことが見えなくなってしまいました。
その結果1人だけ浮いてしまったり、周りで話が合う人がいなくなったり。
そして自分のこと、目標だけしか見えてないので、仕事先でやるべきことさえも疎かにしてしまっているようです。
周りの人からしたら、オンオフの無い彼の行動に不満が溜まってしまった、とういう話も聞きました。
そしてせっかく彼に与えられたチャンスを自ら無駄にしてしまった彼。
その彼からしたら、ただただ彼の夢のために毎日を頑張っているだけなのですが…
まったく違う価値観だけで現実ではこんなにも影響があるので不思議ですよね。
人生の目標を掲げるのはいいことだと思います。
ただその目標があまりに大きすぎると、それを追うために費やすエネルギーが半端ないのと、
短い人生の中で費やす時間が余計にかかってしまう。
そうすると”今を生きる”ことを忘れてしまいますよね。
今楽しむことよりも、意識がその先、またその先へ向かっているので、
”そこに在る”ことができず、日々の小さな幸せにすら気付かなくなってしまい、心ここに在らず状態に…
そうならないためには、普段からオンオフの切り替えをできるようにしておくといいですね。
その目標のために費やす時間を1日何時間までと決めるでもいいし、
友達、家族といるときは目標の話をやめ、ただその空間や時間を楽しむことだけに集中することも大事。
その友達、家族はあなたに目の前に現在目に見えるもの、存在するものです。
だけどその大きな目標はいつ達成するかもわからないし、まだ存在すらしない。
ないモノに集中し続けるとマインドの独り言が止まらず、悩みも増えるでしょう。
そして人と比べちゃうようになってしまう。
そんなことが起きないためにも大きすぎる目標より、小さな目標を立て、『今のあなたにできること』に心とカラダ、マインドを集中させること。
その小さな目標をクリアする度に、『次はこれ、これもしたい』と目標を常にアップデートし続ければいいのです。
満足感も定期的に感じられる様になり、”今ここ”に在ることで、毎日の幸福感もUPしていくはずです♡
さてこのストーリーから学べるものがあったでしょうか。
今日もまた意識を”今”に向けて、幸せと楽しみを感じて生きていきましょう♡
Love ,Tsukasa
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