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今でも思い出す「好きだった」人②

ぽちっとしてくださり、ありがとうございます。

前回の話の続きがちょっとだけあるのです。

前回の記事がまだという方は是非そちらを先に読んでみてくださいね。

Instagramで知り合い仲良くなり、2年ほど毎日連絡を取り合っていた好きだったけれど、未来がないとわかり一方的に連絡を絶ったあれから、時は流れて4年。

SNSで懐かしいあの人の近況を探ることをみなさんはされますか?

私はしてしまうタイプです。笑

当時の自分のアカウントが消えてしまい、新しいアカウントで当時の彼のアカウント名で検索しようとするのですが、なぜか出てこない。ちゃんと覚えていなかったのです。

それでも共通の知人から出てこないかと探しました。すると、彼がいました。

投稿を見ていくと、彼は結婚していました。
たぶん、私が結婚したタイミングと同じタイミングで。

それを見た時、なんとも言えない感情になりました。嬉しさと安堵感と切なさと寂しさが入り混じっていたように思います。

そんな感情をもちながら投稿を眺めていると、
「自分は自宅でスリッパを履く派。妻は履かない派。」
というような文章と動画が目に留まりました。

それを見つけた瞬間に、心の中で温かいものが身体いっぱいに広がりました。



私にとってスリッパは、思い出です。

連絡を取り合っていた頃、誕生日プレゼントをお互いに送り合うことになった時のこと。その時に私はfog linen worksのリネンスリッパを渡しました。「毎日使うものだから、心地よく、少し良いものを」と思い選びました。

ですが、問題発生。
彼は普段、家でスリッパを履いていなかったようでした。プレゼント選び失敗…と思っていました。

2週間ほどたったころでしょうか。
彼が電話で、
「もともとスリッパ履かない派だったけど、履いてみたらめっちいいやん。めっちゃセンスいいプレゼントやん。」
とすごく喜んでくれていたのです。

お世辞は言わないタイプなのはわかっていましたし、あまり自分の感情を表に出すタイプの人ではなかったので、本当に喜んでいることが話し声から伝わってくることをすごく嬉しく思いました。


そして投稿を見て、今もスリッパを履くことが彼の習慣になっていたのです。
もちろん履いているスリッパは違うものですが。

それを知った時に
「彼の人生の一部に私がいたんだ」
そう思いました。

確かに彼と出会ったこと、そして私が存在していた証でした。

これから先の展開があるわけではありませんが、また一つ大切に引き出しにしまっておきたい思い出が増えたのでした。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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