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とりあえずはじめてみた

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最近の記事

五味太郎『正しい暮らし方読本』

最初の大学の卒論は、のちの自分に案外大きく影響している。 この本もそうだ。 その卒論では子どもの遊びを指標とした環境評価を試みたのだが(上手くはいかなかった)、そのためには遊び場遊びのほか、噂話や流行りなどの子どもの世界観を把握する必要だと考えた。 なので、都市計画や遊び場を作るコンセプト、教育関係の業界紙などにも手を広げて調べていた。 その中の一つの雑誌に子供の遊びや噂話などを集めた教育雑誌があった。そこに五味太郎氏の「正しい暮らし方読本」のコーナーが連載されていた。 五

    • 地理好きの地理好き経歴

      地理が好きである。 好きすぎて博士課程まで進学してしまった(単位取得満期退学)。 現在は某大学の非常勤講師である。 さて、いつから地理が好きなのであろう。 自分は生きとし生けるものは、背骨があろうがなかろうが、だいたい好きである。好きでなくとも興味は持っている。 なので、小さい時より生物学が好きだった。 高校生の頃、既に私立大の生物科に進学を考えていたので、3年生の選択教科は受験科目ではない教科を選ぼうか、と考えた。私立理系志望者にとって、社会科の教科は受験科目ではなかった

      • 盆の調査 再会編

        さて、生物学科を卒業してから7年ばかり、バイトをしていた博物館で非常勤職員として働くこととなったが、未来が見えない気がして大学に行こうと考えた。 民俗学がいいか、でも出版されている本を見てるとどうも論理が怪しいし。社会学……は統計で全体をとらえる学問のようだから、そこは生態学と変わらないし。自分は集団から離れて妙な動きをする個体が好きである。こういうことを扱うのは……地理学か。地理学は地域差をみる学問である。 高校で選択していなかったので独学で高校地理を覚え、地理学科のある

        • 「出禁のモグラ」5巻購入。真木くん、ぶすくれレッサーに……そういえば真木くん、1巻冒頭で藤村くんに「すぐ拗ねていじけるの悪いクセだぞ」と……言われてた……

        五味太郎『正しい暮らし方読本』

          盆の調査 出逢い編

          8月の13〜15日は月遅れの盆である。 今年も調査に行ってきた。もうかれこれ23年である。 きっかけはさらに前、最初の大学の卒研の調査であった。 自分は大学を2つ出ている。最初の大学は理学部だった。 幼い頃より生きているものが好きで、土を掘っちゃあ芋虫を掘り出し、デンデンムシを指に這わせ、トンボやチョウの羽を素手で捕まえ、カマキリの鎌が届かない絶妙なところで掴んでいた。虫だけではなく背骨があるものも無いものもすべからく好んでいたので、自分は生物学が合ってると思ったんだよね。

          盆の調査 出逢い編

          【ネタバレ注意】江口夏実『出禁のモグラ』はいいぞぉ

          江口夏実の前作・『鬼灯の冷徹』もよかった。死者供養を専門にしてる身としては「地獄」を扱うとあれば読まずにいられなかった。そのうちアニメにもなるしOVAも出るしで大ヒット作となった。 本作はその次作。 地獄から出禁になったという自称仙人のモグラ(百暗桃弓木)とひょんなことから知り合った真木くんと八重ちゃんの物語。既刊4巻以下続巻。 モグラと関わりを持ったばかりに霊が見えるようになってしまった大学生の真木くんと八重ちゃん、霊が見れない筋肉一族の女子高生の詩魚ちゃん、憑いてる猫に

          【ネタバレ注意】江口夏実『出禁のモグラ』はいいぞぉ

          松本英子『初老の娘と老婆と老猫 再同居物語』(1)

          松本英子氏『初老の娘と老婆と老猫 再同居物語』を読んだ。 氏のことを初めて知ったのは、1997年くらいの雑誌「散歩の達人」だった。まだB5版のアジロ綴じの頃。氏は紙面で「プロジェクト松」という連載を持っていて、その容赦ない描写が好きだった。氏と担当編集が都内で気になるけれども立ち入れない(色々な意味で)店に取材するエッセイだったが、特に印象に強いのは、愛猫のハナちゃんによる「愛のギザギザ袖」だった。エルメスだかどこかを取材するのに編集者と思い思いに「オシャレ」をして行くのだ

          松本英子『初老の娘と老婆と老猫 再同居物語』(1)

          頭痛の話

          こんなに頭痛が酷いのは、久し振りだった。鎮痛剤が弱かったようで、全然効かない。 少しウトウトしたようで夢をみていたが、すぐに痛みに引き戻される。 そんなこんなで夜中の0時。 夕方に鎮痛剤を飲んでから5時間以上経ったので、もう一段強いのを飲む。 すると、だんだん痛みが治まってきた。 それはいいのだが、頭痛の波、痛みの前兆は感じられて落ち着かない。頭の中の血管の動きというか、それを感じるのだ。 痛みのもと、耳の後ろだったり側頭部だったり首の根元だったり、それはその時で違うのだけど

          独身の叔母が入院した話

          身バレをするといろんなところに迷惑がかかりそうなので、フェイクを含みます。 叔母の住んでいる公営高齢者住宅から連絡があった。 叔母は、母の妹である。彼女は、自分の血族では珍しく、水商売を生業としていた。 小さい頃はよく母と泊まりに行ったことを覚えている。 かつては結婚していたが、離婚し、再婚の話もあったようだが現在は独り身である。 以前、叔母から母を通して死後の見受け引受人の依頼があり、引き受けた。その時死後に連絡してほしい人を聞いたが答えがなかった。 高齢者住宅からの連絡

          独身の叔母が入院した話

          墓と死生観と自分

          noteで「お墓」と検索すると、記事の検索結果が「約10,000件」と表示される。 人々の関心の高さがうかがえる。 検索で出てきた記事をざっとまとめると、だいたい以下のような内容のようである。 ・道徳…先祖を大事にしよう、死者を大事にしよう などなど ・墓をどうするか…親の墓をどうするか、自分の墓はどうしてほしいか などなど ・ビジネス…仕事として墓にかかわる話題 ・墓参…縁者の墓を訪ねるはなし ・観光としての墓…有名人、歴史上人物、古墳 などなど すべてを読んだわけでは

          はじめ

          はじめまして。 お盆の時期は人んちのお墓をめぐったりしています。 生き物が好きです。 主に更新しているところ もっと前の