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映画『南瓜とマヨネーズ』

魚喃キリコのコミックを映画化した作品です。映像化されたことにより、登場人物たちがよりリアルに感じられ、原作コミックと共に好きな作品です。冨永昌敬監督・脚本。2017年公開時映画館で、昨日Amazonプライムビデオで鑑賞。

ストーリー

ミュージシャンを目指す同棲中の恋人・せいいち(仲野太賀)の夢を叶えるため、ツチダ(臼田あさ美)は内緒でキャバクラで働いていた。一方せいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。ツチダが客と愛人関係にまでなってお金を工面していることを知ったせいいちは、心を入れ替え仕事を始める。ある日、ツチダはかつての恋人ハギオ(オダギリジョー)と偶然に再会する。ツチダは大好きだったハギオにのめり込んでいくが、、、

この作品はキャスティングが素晴らしいです。せいいち役の仲野太賀(当時は仲野姓なしです)、ツチダ役の臼田あさ美、なんといってもハギオ役のオダギリジョーの凄さ。

ハギオは好きでもないのに沢山の女性とつきあい、別れた後も名前さえ覚えていない人。ハギオに貢いで消えていった女性も数知れず。ツチダもかつてそんな女性達のなかの一人でした。

オダギリジョー演じるハギオはこれ以上ないハマり役でした。声のトーンも、少しうらびれた様子も、優しいけど冷たい感じも、表情からしぐさまで、これはモンスター級にもてる男やん、納得。

ハギオはツチダに言います。

「お前、オレのこと本当に好きだったよな」

「お前は好きの押し付けで、お前といてもちっとも楽しくなかった」

「けど、今は楽しい」

結局はツチダからハギオに別れを切り出し、二人は終わります。

もう、ハギオとは離れたほうがいい。

ハギオと別れるとき、一度だけハギオは振り返ります。でも、何事もなかったかのように去って行く。

せいいちの歌う曲がほっこりとしたもので、すごく良いです。これをアカペラで歌う仲野太賀は素晴らしい。

気軽に観れますが、恋愛映画として心情がリアルに伝わってくる作品です。






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