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今の自分でいい。今の自分を好きになる。『服はいっぱいあるのにあか抜けきれないと思ったら』黒田茜著

服が自分を魅せるアイテムになるということ、ご存知でしたか。これまで主に、自分らしさを表現するものだと思って服を選んでいた気がします。

私は身長が157センチと小柄でしたから、ヒールの高い靴をよく好んで履いていました。スタイルをよく見せるためには、身長が必要だと思っていたのです。自分が思い込んでいただけかもしれないのですが、7センチ以上のヒールの靴を履いていれば、なんとなくどの服も着こなせているような気がしました。

けれども。子どもを産んでからはヒールとは無縁。そして、そのころよりも大人になり、以前とは体型も変化してきました。ヒールからスニーカーに変わった時点で、何を着てもなんだか似合わなくなったように感じたのです。「あれ、なんか変だな」と。子どもも小さいしおしゃれとも距離を置かなきゃいけないのかなと感じていた最中、著書に出会いました。

著者である茜さんは言います。

「体系はそのままでOK、選ぶ服が変わればおしゃれになれる」

「私の考える『おしゃれ』な人とは、服を着ることで、自分の体型をよりよく見せることができる人」

何を着ても着こなせるのは7頭身以上。日本人の多くは7.3頭身、または6.5頭身なんだそう。マネキンが着ている洋服を自分が試着したところで「想像していたのと違う」と感じるのは頭身が違うということにあったのです。

私も低身長で日本人体型。著書は、スタイルが良く見える服の選び方を6.5頭身の女性のイラストともに紹介してくれています。イラストだからスタイルが良く見えるんじゃない?と思われるかもしれませんが、NGな着こなしのイラストと対比されていて、その違いに瞬時に気づくはずです。

著書を読んでから、今持っている服を見て、「このトップスにはワイドパンツが合うってことかな」「このデニム、脚のラインがギリギリでないから、いい感じだったのか~。たしかにスキニーのときよりなんかいい」と、少しずつ服の魅力が分かってきたように感じます。

どうせ読んでもモデル体型じゃないから参考にならないだろうなと、ファッション雑誌から遠ざかっていた私。そして、この記事を読んでくださっているあなた。著書に書かれている5つのルールに従えば、今のあなたよりもっと、素敵になることが約束されています。

服は毎日身に着けるものです。趣味も楽しみも何もなくても、服一着で一日が快く過ごせると、今の私は思っています。友人と一緒にこの本を読んで、服を選ぶのも楽しそう。「それ、おしりの位置が下がっているように見えるタイプのパンツだね~」「お、そうかそうか」なんて言いながら。娘がもう少し大きくなったら「ママ、こっちの方が脚細く見えるよ。本に書いてあったでしょ」「そうだったね、サンキュー」みたいな。

おしゃれをめいっぱい楽しんで、今の自分を好きになれる人がたくさん増えますように。茜さんがこの本に込めた想いを、私はそのように受け取りました。いつか、茜さんに服を選んでもらいたいです。そんな未来を夢見ながら、記事を書かせていただきました。心が優しくなる本を書いてくださり、ありがとうございました。


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