先月。
ある日の事であった。

「ご飯食べに行くかー」
「いーなあ！何処にする？」

「焼肉の△□◇は？」

とのかっちゃんの提案に。

つくねは
「あー……お高めの美味しいお肉は……美味しいけど胃がしんどくなる……」

息子は
「えーっ、お腹空いてない。2時間後にしよ」

三者三様でまとまらない……
侃々諤々の議論の末に
息子はこう結論を導き出した。

「友達とゲームしたいから留守番する。帰りにマックかモス寄ってきて」
「任せろ」

残るはポッシブルなミッション。

「何食べる？」
「うーん……ラーメンは？」
「えっ？ラーメンでいいん？」
「久しぶりに来来亭行きたい！」

「何かさ……かっちゃんのそういう、1ミリも飾らんカッコつけん所、本当カッコいいと思う！」
「えへへ～」

メニューを開く。
ノーマルもいいが、辛い系も美味しそうだ。

赤色≒辛い≒ウマい

つくねの方程式ではそうなんだ。

「この赤いのは……どちらが辛さ控えめですか？」

スタッフのお姉さんに尋ねると、素敵な笑顔で答えてくれた。　

つくねはおビール。
かっちゃんはおみーずで乾杯。

「あ……れ？ビールが異常にウマい！」
「良かったね〜」
「ほら、ここ！【神泡は当店で】って、謳ってるだけの事はある……」

つくねはノーマルなラーメン。
かっちちゃんは赤味噌ラーメン。

心の中でこう思った。

（結局、辛いしノーマルが美味しいって言って……私のと交換するんだろうな）

はたして。

「やっぱり細麺がいいし、辛い……交換してもらえん？」
「イーヨー」

知ってたよ。

餃子にチャーハンまで堪能し、お食事券が当たるというアンケートがあったので書いて帰った。

しばらくして。
来来亭から封筒が届いた。

（はっ！もしやお食事券が！？）

と思っていたつくねの予想は見事に裏切られる事となる！

な……
何てこと！！

心のこもりまくったお手紙に……
割引券が添えられてたんだ！

ひと通り感動した後
かっちゃんに見せに行きます。

ゆっくりお手紙を読んで

「これは……すごい」

かっちゃんも感動しとる！

「なー！嬉しいなぁ……」
「うん……」

「良かった……」
「んー？」
「かっちゃんも同じ様に喜んでくれて……」
「？」
「や、覚えてないと思うけど……出会ったばっかの頃、初めてプレゼントあげた時はさ……」

16年前。
「はい！」

つくねは素敵なプレゼントをわたした！

「あー……うん。どうも？」

ナニソレ！！

「あー……気に入らんかった？」
「イヤ……プレゼントされ慣れてないからどう反応したらいいか分からん……」
「……ワラエバイイトオモウヨ」
　

君は綾波レイなのかと。

「こんな事があったもんでな」
「えぇー……それ、本当にオレ？」
「オレなんよ……まるで最初から反応良いですけど？って顔してるけどさ……」

お手紙もらったので、私も書きました。
いい気分のバトンは渡して行きたいもんな。