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「悲しみマヨネーズ」の話

先日、悲しい事があった。

とても悲しい事が……

ある喫茶店でモーニングを頼んだ時

「マヨネーズをつけてくれませんか?」

とお願いすると快くつけてくれ、とても幸せ気分になった。


それ以降……

私はモーニングに行く度、マヨネーズを頼み

(若干、悪い気がするな……)

と思ったり

(ま、ダメならダメと言ってくれるでしょ)

と思ったりしていた。


先日。

「ご注文はお決まりでしょうか?」

女性の店員さんがオーダーを聞きに来てくれた。

いつものように頼もうと

「マヨネーズ、つけてもらえますk

「出来ません」

「え……」

断られたのは勿論の事

食い気味なのが何より気になる!

こんな……

こんな感じのわr

クールな店員さんおったかしら?


うむ。

仕方あるまい。

私はシンプルなモーニングを頼んだ。

ブラックのコーヒーにトーストにゆで卵。

ゆで卵には塩。

オンリーソルト。

いや……むしろ……

ソルトオンリー。


ブラックコーヒーを飲み、トーストをほおばり

そして……

あれやこれやと思いを馳せる。

個人レベルかお店レベルで何か事があったのだろうかな。


Case1.

彼女自身がいつも当たり前のようにマヨネーズを頼む私に少しイラッとした。

リサ(27歳/岡山/フリーター)は昨日、5年付き合った彼氏にこう切り出したのだ。

「ねぇ、あっくん。こないだミサ結婚したんだって〜!身内だけで結婚式して、その写真見せてもらったけど、めちゃくちゃ綺麗で〜……」

と結婚をほのめかすも

あっくんは

スマホゲーム「ブレイブリーデフォルト」

に夢中なんだ。

完全に拗ねてしまうリサ。


そんな重苦しい日の次の朝に

ワタスがマヨネーズなんざ頼んだから……

(このマヨラーがっ!!)

と、リサの怒りは最もだろう。


もしくはこうだ。
 
Case2.
その喫茶店のミーティングにて。

店長がこう言うんだ。

「えー……本社からの通達です。マヨネーズのトッピングはお断りしてください。我々は企業であり、利益を出さねばなりません。1店舗ではほんの少しのマヨネーズでも、全国何店舗もあるそれぞれの店でそれをやっていてはマイナスが大きくなる上、手間もかかります。以上です」

とかな。

どちらにしろ仕方ない……


その店にはポイントカードがあるのだ。

一回行くと一個スタンプを押してもらえる。

10個たまると、次の時に400円の割引券になる。

そしてそれは9個たまっていたのだ……

私はこの手のポイントカードがたまる事ってなかなかなくて、とてもワクワクしてたのだけど。


何か……もういいかな。

何だか……行きづらくなってしまった。

でもな……

と複雑な乙女心を抱えたままに


(久々にゆで卵を塩でたべるな……)

モグ……モグ……

(フフフ……すげぇ……素材の味がするな……)

気づいた。

やはり私は、なれないのだと。


板東英二には……

恐らく……一生。


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