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shikashort
「優しさマヨネーズ」の話
少し前。
倉式珈琲というお店に朝ごはんを食べに行った。
シンプルなモーニング。
トーストにゆで卵。
良いなぁ。
しかし……
しかしだ。
私は
「ゆで卵に塩」
が少々苦手なのだ。
私は……
板東英二じゃない。
（うーむ……）
はてさて如何したものか……
ゆで卵ペーストはオプションでつけられる。
しかしながら
ゆで卵に＋卵ペーストは……
いらない。
いらないわ。
私は……
板東英二じゃない。
さて。
皆さんはこんな場合……
どうするだろうか？
多少の好き嫌いには目をつぶってそのまま注文する？
つくねは……
こうだ。
店員さんが注文を聞きにきた。
勇気を出して聞いてみる。
「あの……このゆで卵を卵ペーストに交換してもらう事は出来ますか？」
「あぁ……申し訳ありません。それは出來ないんですよ……」
なるほど……
それならば。
「これにマヨネーズをつけてもらう事は出来ますか？」
「あ、はい。それなら大丈夫です！」
やったー！！
ここはチェーン店ではあるけれど……
聞くだけ聞いてみるみるものだ。
チェーン店は個人のお店と違って線引がキッチリしているだろうから……
そういったあれこれもマニュアルで決められているのかもしれない。
まぁ、どっちにしろ……
聞くだけ聞いてみるものだ。
「お待たせいたしました〜」
持ってきてくれたモーニングを見ると……
小さなお皿にもりっとマヨネーズ！！
（わぁー！たっぷり！！）
ゆで卵にマヨネーズ……
美味い……
美味いわ……
喜んでいた……
私の中の
板東英二が……
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