息子がホットケーキにハマっている。
息子自身が作ってんだ。

パンケーキ？
いや、ここは……
ホットケーキで行くとしよう。

パンケーキってったらこれくらい盛ってないと名乗るな感があるじゃろ？

この子は……
ホットケーキって名乗る方がいいじゃろ。

なんかなー、いつの間にか名称が変わるんだよ。
出世魚的なアレでな。

スパッツはレギンスに。
ババシャツはヒートテックに。

ヒートテックに至ってはユニクロ限定やで？
他の会社のはヒートテックと違うのに。

えーと……

朝、起きると使った覚えのないボウルやらゴムベラやらが洗われていたので息子に問う。

「ホットケーキ作ったんじゃ。寝てて全く気づかんかったけど……かっちゃんにも作ってあげたん？」
「かっちゃん、めっっちゃ寝とった……」
　
すると

「寝てないよ。ガシャンガシャンって……ホットケーキ作る音は聞こえた」

とかっちゃん。

「嘘やん。その音は……ロボか、重機よ？」
「ロボや重機は……ガシャーンガシャーンでしょ。ホットケーキはガシャンガシャンよ」
「フフ……アホっぽいで」

懸命にズレた主張をするのが可笑しくて、つい言ってしまう。

「朝からディスられた！ヒドイ！」
「いやー、アホみたいに可愛いよって事！良い意味で！」
「じゃ良かった」

かっちゃんはニコニコしている。

「なんでニコニコしてるん？」
「つくねとお話したからニコニコしてるんでしょ」
「はっはーん……つくねのこと好きなんじゃない？」
「エヘヘ」
「ブッフォッ！ヨダレ出たわ」
「変態〜！」
「違う！パン持ってたから、それが美味しそうで！」
「お子ちゃま〜！」
「クーッ」

皆さんに聞きたいのです。

コレは……
コレは……

惚気ですか？

つくね的面白い話なんじゃけど……
コレを

「ラブラブですね〜」

って言われると

「そっかー？」

と我々、首をひねってしまう。

「つくねとかっちゃんは仲良いけど……ラブラブかって言われたら……うーん」
「ラブラブではないなぁ……」

ラブラブって……

こんなんじゃろ？
我々はなー……

こんな感じ。

勇者つくね

足軽　かっちゃん

フフフ……
世界観、ごちゃ混ぜ。