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不屈の思い

明け方、夢の中で必死に夢から出ようと足掻き泣いていたら実際に大声で泣いていた様で起こされました。ちゃんと服薬しないと…今夜はきっちり全部のんで寝ようと思っています。

何となく思い出した映画のお話しを…
GIANT、1956年の映画です。

テキサスに広大な土地を持つ男性と結婚し、愛馬と共に1人の女性がその地に降り立ち、様々な苦難を愛と共に乗り越えていく、その家族の果てを描く作品とでも言えば良いでしょうか。

当時にしては戦争、人種差別、ジェンダーの問題などを扱った作品となりますかね。そして面白いのが、妻であるレズリーと夫のジョーダンの関係です。
新婚当初は、女性に学など要らない無駄口は叩くなと言った態度で都度ケンカをするも、お互いを必要とし合っていく。晩年になると、口論になり怒ったレズリーを、「美しい…」と言って抱きしめるジョーダン。怒った妻に美しいと言っちゃうの?笑

息子のパートナーが差別をされた際、それは違うと抗議し結果相手からボコボコに殴られるが、家に帰りレズリーから「あの時のあなたは格好良かった」そう言われ、まだ自身の中に差別の意識はあるものの、彼女の膝の上で嬉しそうに微笑むんです。

「差別はたいてい悪意のない人がする」という本がありますが、本当にそうなんです。そして夫であるジョーダンは家父長制に何の疑いもなく自分達アメリカ人が一番だと思ってきた人なんですよね。でも、愛する妻は違う。自分に口答えをして口論になるし喧嘩もしょっちゅう。本当に分かり合えているのか?と言ったら少し違うのかもしれない。でも愛しているんですよね。

ただ愛している。だから一緒に生きていく。

私はここが凄いなと思ったんです。と言うより、私はそう思って相手を愛していたから羨ましかった。愛しているなら、それで良いじゃない。
分かり合えてなくても分かり合おうと、何年かかっても死ぬまで分かり合えなくても、愛しているならそれで良いじゃない。だって愛しているんだもの、それ以上あるのかと。
観た時とても羨ましく思いました。

実際にはそんな簡単な事ではないですが。

無様な格好でも良いじゃない。
人として後ろ指をさされるような事をしていないなら、どんな生き方だって良い。むしろ大なり小なり過ちを犯さない人などいない。だから泣いても転んでもそれもあなただと受け入れたい。

私にはそれは叶わなかったです。
過ちを犯し拒否され要らないと言われました。

自身にも大なり小なり過ちがあったと思います。
でも、なんで?あなたがした事はもっと大きな過ちで他人を巻き込んで。なのに何故、説明もなく捨てられたのだろうと今でも釈然としなくて、悲しくて。でもこれ以上を望んでも仕方ないことだった、少しずつでも手放していこうと自身に言い聞かせています。

映画「GIANTS」古い映画で長編ですが、
一度見る価値はあるかと思います。


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