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都村の入口

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記事一覧

所持金が500円になるまで楽しんだ私の文フリレポート@京都

回してください、と隣に並んでいる女性から差し出されたパンフレットを受け取る。東京での盛況…

都村つむぐ
3か月前
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習慣化のコツはアイテム選び!2023年始めた趣味と買ってよかったもの6個

子どもの頃に想像していたほど、大人は満ち足りていないなあと思う。 多少の自由はあるけれど…

都村つむぐ
5か月前
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お金のない書店員がたくさん読むためにしていること

本にだけはお金を惜しまない。社会人1年目から守り続けてきたマイルールを、書店員になって覆…

都村つむぐ
5か月前
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書店員、初めて選書してもらう

通り過ぎる瞬間、思わず一冊の背表紙に惹かれるように、ひとつのツイートが目に留まった。 CA…

都村つむぐ
6か月前
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『鉄道小説』という切符を手に、人とまちの記憶をめぐる旅へ

同じ駅、同じホームで毎日電車を待って、もう12年が経つ。 その間に大学生になって、社会人に…

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ブックマークの時代に『スピン』を愛したっていいじゃないか

栞紐を見れば、その本がどんなふうに読まれたかがわかる。 先がボロボロになるほど何度も読み…

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飛べ、飛べ!他の誰でもない自分の目で世界を見つめろ!

「伊藤たかみさんとの対談イベントに参加しない?」 高校1年の冬、誘ってくれたのが現国の先生だったのか友だちだったのかもう覚えていないけれど、その瞬間、ごろりとわたしの人生は転がった。 中学生の頃から美術ひとすじ。課題以外の本は年に1冊も読まない。学校の図書室など入学初日に案内されて以来、1度も足を踏み入れていない。そんなだから、伊藤たかみさんが芥川賞作家だということをそのときはじめて知った。 地元のホールで講演会があり、プログラムのひとつに県内の高校生との座談会が設けら

読書メーターに本気でレビューを投稿し続けた8年間のこと

読書メーターに投稿した本の感想が400冊を超えた。 2012年から始めて約8年。 「うわ、書くこ…

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5年後、10年後で待つ読者にも届けたい。本屋大賞2022全ノミネート作レビュー

本屋大賞ノミネート10作ぜんぶ読んでみよう。 これまでにも思い立ったことはあるけれど、週に…

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怒ることを忘れない、傷ついたことをなかったことにしない

「って、今はこれもセクハラで訴えられちゃうかな、アハハ」 ここ数年、職場でもタクシーでも…

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内定もらって、志望企業じゃないけどもう就活したくないなあと思っている7年前の私へ

7年前の5月初旬、ちょうど1枚目の内定通知書が届いた頃でしょうか。 採否に関わらず郵送され…

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銀河鉄道に乗れなかったあの頃の方が幸せだったのかもしれない

『銀河鉄道の夜』だけは、ダメなのだ。 これまで400冊以上の本と向き合った。読書家と呼ぶに…

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クリエイティブとは考え抜く勇気のこと【「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアー…

『Little Green Bag』が流れる本屋で私は失った5年半を探していた。「たった30分で〝できる人…

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おでんににんじん、入ってますか?

「おでんの具をひとつずつ挙げてみましょう」 という今思えばゆとり教育の賜物のような授業があった。 道徳だったか総合的な学習だったか忘れたが、先生は『注文の多い料理店』を一行ずつ朗読させるみたいに廊下側から順に当てていく。 「大根!」 「たまご!」 「こんにゃく!」 意気揚々と答える生徒たち。カッカッとチョークが黒板を叩く音。教室のちょうど真ん中に座っていた私は脇にべっとりと汗をかいていた。 こんな合コンの鉄板ゲームみたいな授業が道徳心を養えるとも総合的な学習につなが