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はじめに

小烏丸は、最古の刀工として知られる天国が鍛え、
平家の宝刀として伝わり、現在は皇室で大切に保管されている刀です。
剣を反らせたような特徴ある形は「小烏造」と呼ばれ
直刀と湾刀の間にあり、日本刀のはじまりを示すともされています。

ですが、そもそも天国の実在が疑われている点や
平家の太刀と、御物として伝わる太刀は別物であるとする話、
小烏造は本当に日本刀の祖であるのかも明確な資料はなく
非常に来歴が曖昧としている刀でもあります。

来歴が神話じみたものが多い一方で
能、落語、歌舞伎といった多くの芸能作品にも登場しており
庶民に親しまれていたと取れる面も残っています。

そんな謎多き小烏丸を、ひょんなことから調べるようになりました。
のんびりと進めて約半年が過ぎる中、気が付いたことは
逸話の根拠になる史跡などが劣化・風化で姿を消している事実でした。
また、実存する資料も人の目に触れることが少ないが故に
小烏丸という存在は余計、不確かになっているのかも知れません。

進捗報告や備忘録を兼ねて調査で気が付いたことを
広く情報公開しておきたいと考え、このnoteに掲載して参ります。
小烏丸は1000年以上の長い時間をかけて逸話が成立しており、
調べてもわからない事の方が多く、時に音を上げる事もあるでしょうが、
温かく見守って頂けますと幸いです。

令和3年7月


※おことわり※
・このnoteで紹介している情報は、調査中のものを含みます。
 可能な限り参考資料などもあわせて紹介しますが、
 個人的な見解もある点はご容赦ください。

・情報の更新、追記を随時行います。その場合は更新日時を明記します。

・史実のみならず、伝承や異説を含めて確認しているため、
 事実と異なるものも含む点、ご理解ください。
 なお可能な限り、わかりやすいよう補足を行います。

・古い資料などはなるべくそのまま紹介しています。
 このため現在の倫理観ではあり得ない表現もありますが、
 あくまで当時の背景として、ご容赦ください。

・写真、記事などの流用については事前許可を取った上で掲載しています。

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