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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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2018年3月の記事一覧

めんどくさい。でも、

 恋人と立ち寄った無印良品の店で、ふと、半額シールの貼られた土鍋が気になった。ずっと欲しいと思いながら、なんだかんだと理由をつけて購入を先送りにしていたのだ。
 無印良品らしい無地のデザイン。釉薬は「白萩」だろうか、土の色が透けて乳白色をしていた。シンプルだから、きっとどんな料理にでも合うだろう。
 手に取った瞬間、収納場所のことが脳裏にちらついたけれど、なるべく何も考えないようにしてレジに向かっ

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