小説を書くことに執着していた頃の遺物

久しぶりに腰を据えて文章を書こうとnoteにアクセスしたら、昔の恋人と同棲していた時期に書いた四コマ小説シリーズが目に入った。日常の面白い会話を脚色して、時にはシュルレアリスムの要素も取り込みながら、一話完結型(たまに繋がってる回もあるけど)の短編にまとめたものだ。

改めて読み返してみると面白くて、つい、全話読み通してしまった。いまのわたしは、あの頃ぜったいに描けなかったような絵を描いているけど、反対に、こういう小説はもう書けないのだろうな。そのことを少し寂しく思う

十年間執着し続けた「書くこと」を手放した結果、絵や立体という表現を手に入れた。二年くらい離れたおかげで、小説を書くことに対する脅迫観念のようなものからも解放された。
ここからは絵と文、両者の統合の旅になる。そんな予感がしている。


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