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中田英寿さんと中村弘峰さん(人形師)の講演を聴いてきました。前半戦

 サッカー中田英寿といえば、僕が小学生の頃のレジェンドです。
当時の日本代表の試合でも明らかに異質で、僕が見ても他のJリーガーの選手と噛み合ってない印象を受けるほどでした。


 中田さんが引退後、世界を旅し、その後は日本の文化を発信する仕事をしているとは知っていました。
若手の職人を募って漆の技術を学ばせたり、留学させたりしていたと記憶しています。

そんな中田さんと、福岡を代表する人形師である中村弘峰(ひろみね)さんの講演があると聴いたら、それは見に行くしかない。

ということで応募すると無事当選し、6月29日(火)に福岡市民会館に行きました。

中村弘峰さんとは

 人形師中村弘峰さんは、代々博多人形師である中村家の四代目です。

僕が中村家の名前を初めて聞いたのは、ショッピングモールで干支人形の出張販売をしていた時でした。

おしゃれをしたおばあさんが、僕の販売している干支を見て、「私が買ってる中村信僑(しんきょう)さんのよりも高い!あっちは著名な博多人形師なのに!」と謎マウンティング?をされました。

当時の僕は人形師の世界に入って数ヶ月くらいでした。
僕が「?」って顔をしたら、「あなた中村信僑さんも知らないの?」と言われ、僕は「この業界に入ったばかりで、、すいませ〜ん」と流しました。(モールはこの手の客が多く、それ以来出張販売は行ってないです笑)

つまりショッピングモールに来るおばあさんがマウントを取るのに使うくらい、有名な博多人形師(というかその枠を超えた活躍をされている)の家系です。

3代目の信僑さんの息子さんである、4代目の弘峰(ひろみね)さんもかなり有名で、30代前半の若さで自治体や大企業からの製作依頼、製品パッケージデザイン等幅広くご活躍されています。


中村弘峰さんの凄さ

 今回どちらかというと、中村弘峰さん(以下中村さん)からお話を聴いてみたいという気持ちが強かったです。

中村さんの作る人形は、上手さもありますが、強さがあります。

職人として仕事を始めると、技術に目が行きがちです。
中村さんの人形は表面の技術だけでなく、基礎に自分の考えがあり、作風として現れ、どっしり構えています。
なので、遠くから見ても面白く、近くで見ても面白い人形となっています(海外市場でも戦える)。


僕と数才しか変わらない若さで、個人で面白い作風を確立し、かつ成功している人の考えはどんなんだろうと、俄然興味が湧いておりました。

2人の共通点

 上手さの土台に強さがある、っていうのは中田英寿さんも同様です。
海外の選手をぶっ飛ばすフィジカルっていうのは、最近の日本人アスリートにも増えてきましたが、2000年ごろの日本にはあんまりいませんでした。

僕は「今回の講演はそのようなことが共通テーマになるのでは?」みたいな予測を立てて、福岡市民会館へ向かいました。

後半へ続く。


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