アート好きにお勧めする5つの郷土玩具
前回はアート好きに郷土玩具をお勧めする理由を書いてみました。
今回は、職人の視点から、デザイン・歴史・製作手法を吟味して、アート性が高くてお勧めできる郷土玩具をご紹介します。
木の葉猿
なんと言ってもその特徴的なデザイン、埴輪や土偶などの変遷を感じる人もいるかと思います。
1300年の歴史があり、手捻りでつくるという全国的にも珍しい製法からズシンと重く、存在感があります。
存在感はありますが、時代を感じさせないデザインでインテリアの邪魔にはならないため、多くの人にお勧めできる一品です。
私が人生で初めて買った郷土玩具でもあります。
相良人形 猫に蛸
猫の頭にタコが巻きついているかなりユニークな見た目、伝統の技法を使い丁寧に絵付けされていること、絵付けに個体差がありコレクション要素もあるなどで、郷土玩具会のスター的な立ち位置です。
こちらも200年以上の歴史を持つ人形ですが、何百年経っても猫は正義なのだと再認識できます。
こちらは人気でなかなか手に入りません。
この文章を書いている途中で、上記のURLの在庫も無くなりました。
尾崎人形 長太郎
佐賀の尾崎人形は、蒙古襲来の時に捕まった捕虜から始まったとされ、とにかくユルい表情とその歴史とのコントラストを面白いと感じます。
また長太郎は最近北欧のデザイナーとコラボなどもあり、都内の雑貨店などでも見かけることが増えています。
尾崎人形に時代が追いついた形です。
高崎市 豊岡招き猫
こちらは特に黒猫が好きです。蛍光桃で彩られた光沢のある黒猫はちょっとサイケデリックですが、ちゃんと招き猫の可愛さも持っています。
そもそも黒猫は白猫よりも可愛く作ることが難しいのです(黒猫ってキツめに見えるんですよね)。その中で可愛さと、派手な絵付けの縁起良さを両立させた稀有な例です。
竹田の姫だるま
だるまのイメージとして、まんまる目でぎょろっとしててというのがありますが、姫だるまははんなりした上品な顔立ちです。
佐賀の温泉のロビーに飾ってあったのですが、上品だけども存在感があり、落ち着いたインテリアに合います。
竹田の姫だるまは普通のだるまと違い、保護剤による光沢がありません。そのため落ち着いたマットな質感と、保護剤がないことで経年の変化を楽しむことができます。
まとめ
以上5選です。(本音だと20選くらいにはできます。)
何か気にいったものがありましたでしょうか?
日本は文化のある国です、文化が強すぎてそれらが持つ芸術性が見えなくなるのかもしれません。
郷土玩具から、アートを身近に感じる生活を始めませんか?
いつもありがとうございます^^