自分自身はもちろん、世の中的にも今までとは別の風向きになってきている実感がある。
それは、3.11やコロナ渦のような大きなショックはもちろんのこと、それらの直接的な影響の有無に関わらず、時代や世の中や僕たちの意識や無意識は、もうひとつ別の方向に向かおうとしているような気がしている。

今40歳の僕は、少し前から人生の折り返し地点を過ぎたことを実感している。
それは、人生や寿命をちょうど半分で区切るという意味ではなく、今まで外に広げていた意識や行動を、これからは自分の内に戻していくという、その作業のようなものが折り返しを過ぎたということ。
これは、決して外との繋がりを絶つとか出歩かなくなるとかそういったことではなく、あらゆる物事を出来るだけ正しく選別し、自分自身に対して本当の意味で素直に生きていくということだと考えている。

身の回りに溢れ返る大小様々な物語に引っ張られ過ぎないようにすること。
何よりもまずは自分の物語を大切にすること。
(そして僕の場合、「何をするか」と同じくらい「誰とするか」も大切にしている)
自分が感じている幸も不幸も、全て自分の責任だと当たり前に思うこと。

暦と同様、体や心も春入りをしている。
より軽やかになっていく心身を信頼して、自分らしく心地良い呼吸をしていきたい。