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足掻いて、足掻いて、それでもチャレンジをする意味

《連続1763日目!》



チャレンジをする意味って
いったいなんだろう。


今日の連続テレビ小説『虎に翼』のラストのシーンを見て、自分自身のこれまでのチャレンジしてきたことを重ねながら、いろいろ考えてしまった。

弁護士になるために、年に1度行われる超難関の高等試験に挑む(伊藤沙莉が演じる)主人公の寅子。その寅子と一緒に筆記試験を通過し、口述試験まで進んだのが(仲野太賀が演じる)優三だった。

しかし、優三は口述試験に落ちてしまい、来年以降は試験を受けないという大きな決断をしてしまう。
優三は緊張すると腹痛になってしまい、実力が出せないということでずずっと悩んでいた。それが今回、実力を出すことができてそれでも合格できなかったことで吹っ切れた感じだった。

何年も何年も努力して、あと一歩のところまで来たのに・・・
本当にもったいないし、人生とは本当にうまくいかないものだ。

でも、それはけっして残酷なものではないと思う。
むしろ「足掻いて足掻いてチャレンジしてきた自分」という存在が、この先の人生を支えてくれて、幸せに導いてくれるに違いない。


ふと、自分の人生の中で、なにか足掻きチャレンジをしてきたことはあったかなあと考えてみた。


長い人生だ。それなりにチャレンジしてきたことはあったけれど・・

足掻きチャレンジして特によかったと思えるのは、やっぱりこれだろう。


販促会議賞(現在の販促コンペ)にチャレンジしたこと


販促コンペとは、宣伝会議が主催しているアイデアコンテストのこと。
有名企業が出した課題に対して企画アイデアを企画書にまとめて、プレゼンテーションするというもので、日本最大級の企画コンペティションとも言われている。
ちょうど今第16回が開催されているが、毎年、プロ・アマ問わず多くの方(グループや団体も含め)が参加をしている。ちなみに昨年の応募数は約4,400件にもなる。


実は、この企画コンペティションが始まった第1回目に、自分は応募をしていた。
当時、広告関係の仕事をしていたと言っても、大きな代理店みたいなところではなく中小規模の店頭販促を行う会社にいた。しかも印刷物などを制作する仕入れの担当。
この販促コンペに参加するまで、ちゃんとした企画書を自分で作ったことが正直なかった。

しかも、1回目の開催ということで過去の受賞作などももちろんなく、コンテストの傾向もまったくわからない、そもそも企画書とはなんぞやという状況での挑戦であった。
(当時チャレンジしたみなさんも、同じだったかもしれないけれど・・)


第1回目の販促会議賞は、協賛企業の数も今よりかなり少なく3~4社だったと思う。
しかし、そこには日本を代表するような超ビッグネームの企業(ハンバーガーや清涼飲料、自動車メーカーなど)の名前しかなく、もしかしたらその企業の方たちに自分の書いた企画書を読んでもらえるかもというワクワク感はあった。

企画書を書いたことがない人間が、大手企業の課題に対して企画を考えて応募する。


周りからみたら、無謀にも思える挑戦だったに違いない。
それでも、なんとか企画書のカタチにしてコンテストに応募をすることができた。




奇跡と大撃沈


待つこと1か月ちょっと・・
ここで、奇跡が起こった。

運営側から連絡が届いたのだ。
そこには、自分が書いた企画アイデアが予選審査を通過したとのことが書いてあったのだ。しかも、協賛企業の会社まで出向いてプレゼンをする機会もあるとのこと。

もしかしたら、自分には隠れた企画センスがあったのかも!
なんて、当時はめちゃくちゃウキウキドキドキしていたと思う。


しかし・・
そんな浮かれていた自分は、どん底に突き落とされてしまうことになる。


プレゼンをするために向かったのは、日本を代表する超大手の自動車メーカーの東京本社。
しかも、大学の授業を受ける講堂みたいな大きな会議室だ。
そこには10人くらいの社員や関係者の方々が集まっていた。

人前で自分の企画書をプレゼンするなんて初めてのこと。
本番前に資料をみたり、練習をしたりしようと会場へ20分前に到着していた。ここまではとても順調であった。

しかし、ここで予想外のことが起きる。
自分の前の時間にプレゼンする方が急遽キャンセルになったらしく、そのまま控室ではなく、大きな講堂の真ん中に通されてしまったのだ。

心の準備もできないまま、プレゼンがスタートした。

頭の中が真っ白だった。
発表もボロボロだった。

プレゼンで何を説明したのか、まったく記憶に残っていない。

マーケティング部署の部長さんが、わざわざ質問をしてくださった。しかし、それに対してどんな風に答えたのかも思い出せない。



そもそも、素人が作った企画書だ。まったくカタチになってなく、今見ると、よく審査を通ったものだなあとも思う。

もちろん、結果もダメだった。
その先の最終審査に残ることができず、そのまま第1回目の販促コンペは終了した。  



足掻いて足掻いて再チャレンジ


悔しい。

なにが悔しいかと言うと、何もできなかった自分が本当に悔しかった。

この悔しさから逃れるためにはどうしたらいいのだろう。

それは・・・
何もできなかった自分から脱出するしかないのだ。

企画を学び、プレゼンの仕方を学ぶこと。
これを日々の忙しい仕事の合間に行うことにした。

第1回目の受賞者の企画書を分析する。
宣伝会議や販促会議の過去の誌面を取り寄せ、載っている企画書を読む。
企画書の書き方の本を集め、徹底的に読む。

プレゼンやコミュニケーションの仕方については、実際のトレーニングが必要と考え講座に通うことにもした。

これらを日々行い、少し成長した中で第2回目の販促会議賞にチャレンジすることになった。 



追い風を逃さない


第2回目の販促会議賞ではちょっとした追い風があった。

なんと、自分が大好きなJリーグが協賛企業として参加をしていたのだ。
浦和レッズの年間シートを持つほど大好きなJリーグであれば、熱量の高いアイデアを考えることができる。
また、審査を突破するためには企画書の見た目なども重要だと考えていたので、同僚のデザイナーにイラストを描いてもらうようお願いもした。

そして、何度も何度も企画書を書き直し、これだと思える最終作品で応募をすることができた。

あとは無事審査を通ってくれるのを、祈るのみだ。




「よく、ここまで来てくれたね」



応募して2か月ぐらい経った。第1回目であれば選考突破の連絡がきていたのに、今回は来ていなかった。
今回もダメだったかあと思っていた時に連絡が届いた。
自分の企画は審査を通過し最終候補に残ったらしいのだ。

第2回目の販促会議賞では1回目と違って、最終のプレゼン大会というものが用意されていた。
トレーニングに通った成果もあったのかもしれない。
そこでは頭の中が真っ白にならずにキチンとプレゼンができた。

そして・・・
ゴールド賞という大きな賞を受賞することができた。
頑張ってきたことが報われた瞬間でもあった。

実は、受賞パーティの時に、とても嬉しいことがあった。

立食の会場で、ある人物が自分のところにやってきて、こう声をかけてくれたのだ。

「よく、ここまで来てくれたね」

それは、第1回目の販促会議賞の企業プレゼンの時に、質問をしてくれた超大手の自動車メーカーのマーケティング部署の部長さんだった。
当時、撃沈してしまった自分のことを覚えていてくれたのだ。



誇りに思えるのは、チャレンジした自分だ


第1回目と第2回目の販促会議賞に挑戦をしてわかったことがある。

大切なのは結果だけではない。
「足掻いて足掻いてチャレンジした自分」の存在がとても重要なのだ。

人生は困難なことだらけだ。
仕事もそうだし、人間関係もそうだ。

そんな心が折れそうなときに支えてくれるのは、足掻いて足掻いてそれでもチャレンジをし続けた自分の存在だったりもする。



チャレンジすることの意味。

それは、自分のことを誇りに思えるようになることかもしれない。





連続テレビ小説『虎に翼』を見て、ちょっと熱くなりすぎてしまった。笑
今日はこのへんで~



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