コーヒー豆は濡らして挽けば静電気が発生しなくて云々【やらない】
Googleニュースをなんとなく見ていたら、コーヒーに関する記事があった。
この記事に書いてあったことを簡単にまとめると、「コーヒー豆をひく前にちょっと濡らすと、静電気が抑えられるし抽出効率が上がる」というものだ。
コーヒー愛好家の中では静電気対策と美味しさのために豆を濡らすというのはすでに知られていたことらしいが、それが研究で証明されたらしい。
なお、愛好家はこうやって豆を濡らすことをRDT(Ross Droplet Technique)と呼んでいるとか。
へぇ……
とはいえ、これを知っても自分はコーヒー豆を濡らさないわけだが。
さて、これは自分が使用しているコーヒーミルだ。
シリコン部分が良い感じに本体の冷たさを軽減してくれるので、冬でも非常に使い勝手が良くて気に入っている。
そして豆を濡らさない理由だが、単純にこのミルは水洗いが禁止なのだ。
ステンレスなので相当なことがないと錆びないとは思うが、ミルの中に粉が付きそうな気もするし、濡れたものは入れたくない。
ただ、先述したように豆を濡らして静電気を減らすというのは、コーヒー愛好家の中ではよく知られている技ではある。
ミルが錆びて壊れたという話も調べた限りではなさそうなので、水でベチャベチャな状態でもない限りは問題ないのだろう。
ともあれ、そんな対抗策が生み出されるくらいには、コーヒーミルは静電気で粉が引っ付くという実情があるのだ。
実際に見てみよう。
挽く豆は、Amazonで安かったビーンズトークの豆。
この豆をいつも通りにミルで挽いて、ペーパーフィルターに粉を出したあとの本体がこんな感じである。↓
ご覧のように、静電気によって大量の粉がついているのがわかる。
さすがにこれだけ付いてしまうときついなと自分も思うし、豆を濡らしたり、静電気除去機能のついた機種を買ったりする人が出るのも頷ける。
ではブラシで綺麗にしたところで、今度は自分が普段やっている方法を行うとどうなるかをお見せしよう。
その方法とは……
『豆を挽き終わったら本体を何度か叩く!』
……これである。
その結果がこちら。↓
どうだろうか?
もちろん豆を挽いてるので多少は粉が残っているが、これくらいなら及第点をあげても良いと自分は思う。(またすぐに使うし)
この本体を叩く方法は、過去にコーヒー豆の購入やスコーンレシピでお世話になったNif Coffeeで紹介されていたものだが、自分はもう静電気対策はこれで済ませている。
そもそもただでさえ面倒で浸漬式しかやらないのに、「豆をほどほどに濡らす」なんて工程を追加したらコーヒーを飲むのが億劫になりそうだ。
理想とするものは人によって違う。
自分は100%の美味しさを手間暇かけて目指すより、90%くらいの味を簡単に楽しめたほうが嬉しいのだ。
……自分がハンドドリップを始める日は遠そうである。
そんな感じで、せっかくの研究結果だったが自分は使わないだろう。
相変わらずミルを叩いて済ませる未来が見える。
だが最高の味を追求する方は、是非ともちょっと濡らした豆で抽出を試みていただきたい。
静電気も防げて味も良くなるなんて、良いとこだらけなのだから。
それにこの方法を試している人の動画を見た感じでは、水を入れたスプレーをシュッと一回吹き付けて容器を振るか、水で濡らした棒で豆をかき混ぜるくらいのものなので、いうほど手間でもない気もする。
自分は「やりません!」と宣言するとやりたくなっちゃう人間なので、気づいたら100円ショップで小さなスプレーボトルを買っている可能性もあるかもだ。
厄介な性分だなと思いつつ、今後もコーヒー探求は続けていこう。
まだまだ知らないことばかり……!
【追記】
深煎り豆の静電気がヤバすぎて、気づけば濡れたスプーンで豆をかき回す自分がいた。
(良いなこれ……)
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