【イケメンのASMR】すずめの戸締まりを見てきました【開始5分で度肝抜かれる】


みなさんこんばんは。つきむらめいです。
映画、見てますか?  私は映画もアニメも好きなので、わりと頻繁に見ます。特に映画館で見るのはスマホやTVで見るのと違って没入感がすごいのでよく行きます。映画館って特別な空間だなぁと思いますね、違う世界に1秒で連れて行ってくれる空間というか。

2023年初映画に選んだのは新海誠監督の「すずめの戸締まり」。


新海誠監督作品は「君の名は」「天気の子」しか知らない(他はチラッと見たことはあるのですが全部は見たことなく)クソニワカです。同じ感じのポスターだから、まあ同じ感じなのかなぁと思ってたのですが、違いましたね。前2作も映像やストーリーなどすごかったのですが、それ以上に「度肝を抜かれた」という印象が強かったです。前2作より、体感時間がすごい短くて、「え、もう終わりなの!!!???もう2時間たったの!!!????」とエンドロールを見て驚きました。それくらい没入してました。
涙がツ・・・・・・・・・と出てくるのに終わりは爽やかで、青空が見たくなります。

※以下「すずめの戸締まり」のネタバレ含みますので注意











まず開始5分でイケメンが椅子になります。




「は????????」となると思いますよね。ほんとなんです。本当に椅子になるんです。比喩とかでもなくマジで体が椅子になります。


でも椅子、めっちゃ走ります。


めっっっっっっっっっっちゃ走ります。




どゆこと?かと察しますが、なんかもう「見てくれ」としか言いようがない。この椅子になる驚きだけで1900円払った価値あるくらいびっくりしました。
「主人公きた〜!イケメンきた〜!おっ、不思議な雰囲気〜 ダウナー系?不思議ちゃん系?過去になんかあった系?意外とでかいな。かっこいい〜。必死な表情からの所在なさげにちょこんと家に入るイケメンいいねぇ・・・・・・・・・・・・
え!!!!!????????????椅子になった!!!!!!?????????」




これです。ここまで感情ジェットコースター。
イケメンお兄さんと一緒に日本全国巡る旅かと思いきや、椅子運んで日本巡る旅だったよ。
しかもすずめちゃん(主人公)、人間の姿してた時はイケメンにソワソワ、ドキドキ、え〜こんなイケメンが近くにいるの・・・?みたいなラブコメの主人公みたいな感じだったのに、椅子になったらわりと扱いが雑。持ち方がたまに椅子の足だけだし急に座るし急に踏む(基本は前に抱えてるけどね)。あんなに「こんなかっこいい人と一緒なんて緊張しちゃうよぉ〜〜//////」みたいな顔してたJKどこ行ったんだ。

でも椅子と一緒に巡る旅、めっちゃ面白かったです。変にイケメンだとかしこまっちゃうしね。
自分はネコのキャラ(ダイジン)と一緒にキャッキャして旅のお供するのかと思ってたのですが、お前敵なんかい!!!!!!!!というのもビビりました(最初は敵でした)。
猫と椅子を追っかけるJKという図なんですが、まぁ文字にすると意味わかんないですよね。でもこうとしか言いようがないんですよ。。。。


そしてこの椅子、めちゃくちゃイケボです。
途中まで梶裕貴さんかと思ってたのですが、アイドルの方だったんですね。(「猫が死ぬ」というネタバレ以外、情報仕入れないで見にきました。)


椅子になったイケメンの声優はSix TONESの松村北斗さん。

かっこいいですね。実は名前しか存じ上げなかったのですが、本当に声優さんかと思ったので実力ある方だと思います。声も良くて顔もいいって最強ですね。睡眠系ASMRあったら絶対買うってくらいのイケボです。

イケメンの絵からイケボが出るのだと、「ほえぇイケメンやなぁ」と思考ストップしてしまうのですが、椅子からイケボが出てくると「!!!?????」と脳がバグります。
そしてこれね。。。。。。映画館でぜひ見て欲しいんですが、音が違うんです。。。。。TVとかより。。。。。。本当近いんです・・・・・・・・
大音響で囁かれるイケボ。息遣いまで近く感じれるイケボ。暗闇で感じるイケボ・・・・・・・・・これね、ほんと映画館で見るべき。そのために課金してもいい。

特にイケボだなぁって思ったのはすずめたちが東京駅に着いたあと。新神戸から東京まで新幹線できたすずめたちは、東京にあるイケメンのアパートに向かいます。が、すずめは九州出身の女の子。東京みたいな人間ウォータースライダー街は初めてでしょう。
案の定「乗り換え!?どこ!?どこ行く!?人!!!!乗り換え!!?????電車!!????駅着いた!!?????降りる?????もう降りる!!!?????え、もう電車くんの!!?????」と大パニック。(これね、田舎出身あるあるですが東京駅って魔境ですよね。ホーム多いし。そのわりに乗る時間2分とか。座る暇ないんかい!!!ってくらいだし、人の波に溺れて標識見れないし。何番線とか多すぎ。このパニパニパニック感がリアルで好きです)

そんな時に椅子から聞こえてくるイケボですよ。
「ほら右。次左。そこ登って。来たよ。乗って。ほら、降りるよ」




こんなの惚れてまうやん・・・・・・・!!!!!!!!!!




言い方がいちいちイケメンなんですよ本当すごいよ音源あったらダウンロードしたいよ。むしろそこだけでいいから欲しいしこんなイケボが道案内の声になったら一生歩いてると思う。しばらく動悸が止まりませんでしたわ。胸キュンって・・・・・・そっか、これが“感情“なんだ・・・・・・と心を手に入れたロボットのごとく映画に入り込みます。

そこからまた色々あるんですが今度イケメンは椅子から石になります。もうなんか何がきても驚かんよ。。。。。(途中、イケメンは「椅子って動きづらかったけど、馴染んできたから動きやすくなったぜ!!!」というシーンがあったので「これは、、、、やばいな。。。。」と感じてました。不穏ですよね。体 変えられた後にその姿に馴染むって元に戻れなくなっちゃうフラグじゃないですか。でも、椅子の形のまま動けなくされちゃいましたからね。まあ椅子が動くのは元々おかしいんですが。)

イケボの件は置いといて、次にびっくりしたのは東京に大地震が来るか!?となるピンチのところ。
実は常世(あの世みたいなところ)には「ミミズ」と呼ばれる地震を引き起こすモヤがあり、それが常世と現世(今我々が住んでいるところ)の間にある扉から出てしまうと大地震が起こってしまう。そこで扉に鍵を閉め、大災害を起こさないようにするのがすずめたちの目的。扉は全国にあるので九州やら新神戸やら東京やらに行って扉を閉めます。
東京まで来たのですが、その扉があるところがなんとガチで電車が走っているトンネルの中。徒歩で行ける所ではないし、電車で乗って行っても途中では降りれない。多分駅の管理の人じゃないと行けないけど、「すみません地震止めるのに扉閉めたいんですけど」とか言っても信じてもらいないじゃないですか(しかもボロボロのJKと椅子ですよ)

でもどんどん溢れ出るミミズ。このままじゃあ東京で大震災が・・・・。溢れでるミミズに掴まって、でも止められないからどんどん空に上がってーーーーーーーーーー

ここの描写が本当にすごかったですね。「天気の子」でも、空を飛んだり落ちたりするシーンあったじゃないですか。それより迫力が桁違いでした。視界がジェットコースターだし、落ちたら終わるしでも掴みどころなんてモヤか動く椅子しかない、東京の全景が見えるくらい飛んで、モヤが東京を覆ってーーーーーーーとなるシーンは怖さが勝って息ができませんでした。どんどん正常な判断ができなくなっていきます。なんていうか、「君の名は」「天気の子」よりマジの“死”を近くに感じました。本当にこのまま落下したら死んじゃうんじゃないか?と感じられるリアルさ。よかったです。


今回の作品は、コメディ要素もありつつ、前2作より、“感情“が伝わってきたなって感じがします。

石になるシーンのイケメンの気持ちも、「石になるしかない、、、でも、生きたい、もっと生きたかった、もっと一緒に旅をしたかった・・・・・・」というセリフが本当にリアルでした。
自分が石にならないと世界を救えないから、自分が犠牲になった。そういう時って、流されちゃうけど、覚悟なんか決まらないですよ。「やっぱやだ」って言えないだけで、「うわ〜〜〜やだな〜〜〜〜〜〜あ、そういえばあれ見てなかったわ。あれ食べてなかったわ。あれ引き継ぎどうなってたっけ。あれ・・・・・・あれ、言ってなかったな。まだ仲直りしてなかったな。まだ告白してなかったな。もっと言いたいことあったのに。もっとしたいことあったのに・・・・・・・・・・」ってなりますよ。時間がないからやらざるを得ないだけで、やりたくない感情はある。それがうまく出てました。声も良かったです。切実というか、マジで後悔している感じが。

イケメン以外にも、すずめちゃんもいい感じでした。そしてイケメンの友達芹沢、お前最高だよ。オープンカー廃車にしても笑顔でいてくれるのお前だけだよ。ドライブの選曲をたまきさんに合わせてるのもいいよ。すごいねキミ。いいねぇ。ねぇなんで古めのヒット曲知ってるの?お姉さんいたの?年上の人と付き合ってたの??????
と、めちゃくちゃセクハラまがいなこと言いそうなので芹沢くんに関しては一旦ストップします。やはりSNSで調べると芹沢くん大人気ですね。わかる。わかるぞ。あれはいいよな。うん。

たまきさんも、すごいいい人ですよね。保護者としてちゃんとしている。ティーンが主人公になる話でここまで保護者がちゃんとしてる話ってそんなにないんじゃないかな。だってでしゃばったら成長にならないもんね。でもたまきさんはわざわざ九州から東京まで仕事休んで迎えに来る。で、すずめちゃんを連れて帰ろうとする。でもなんか帰れなそう、、となったら一緒に旅についていく。これね、すごいですよ。現実でもここまでできるかわからないよ。しかも実の子じゃないのにね。本当にいろんなものを犠牲にしてきたけど、それ以上に大切にして来たんだなって感じて、なんか涙が出てきます。両親に会いたくなりますね。



と、書き殴ってしまいましたが「すずめの戸締まり」最高でした。そして何度も言うように、映画館で見るのがめえええええっっっっっっちゃおすすめ。椅子イケメンASMR聴けるのは映画館だけだぞ。

では皆さん、よき映画ライフを。グンナイ。


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