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電車の手すりが

慌てて飛び乗った。


電車の発車の笛が鳴り

プシューっとドアの閉まる音

ゆっくりと走り出す車内で

何かが動き

目線を少し上にやる。


ぴたりと静止していた

手すりたちが

一斉に揺れはじめる。

揺れは

次第に大きく。


たったそれだけのことを

滑稽と感じている自分に

はたと気づく。


10分も

ボーッとする時間すらなく

過ごしてたなー。


いつも心が
忙しくしかった

子育て期
かつてのわたし

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