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ケアされること

今日は久しぶりに髪を切ってきた。本当なら8月あたりに行っていたはずの美容院の予約が、この夏はずっとできないでいたから。

シャンプー台に案内されて、アロマオイルを選びマッサージをしてもらう。久しぶりに顔を合わせたからか、ちょうど他のお客さんが少ない時間帯だったからなのか、いつも担当してくれる美容師さんは今日は特に丁寧に何度も髪を洗い流してくれた。普段から美容院にかけるお金を節約しがちな私だけれど、誰かの手でシャンプーしてもらう心地よさは、お金を払うだけの価値があるな、といつも思う。

いつだったろう。シャンプーしてもらいながら、涙が流れて困ったことがあった。顔にあてたガーゼがあったから美容師さんに見つからなくてよかった。

あの時は母の介護が辛い時期だったっけ。子ども達にも、まだまだ手がかかっていたから、私はいつも家の中では「ケアをする人」で私のケアをしてくれる人はいないと思っていた。だから、美容師さんがやさしく髪を洗い流してくれることがうれしくてたまらなかったのだ。

子育ても介護も誰かのケアをし続けることは、しんどいことだと思う。誰だって時にはやさしく頭を撫でてもらい、心配しているよって声をかけてもらいたいものだから。だから自分のケアをすることも忘れないようにしないと。

「ケアされること」大切だと思う。

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