タッツェルベルムから、北方地域にかけて生息するツィゲルトレンは、ツィゲルドルナより体躯が良く、立派な角を持つ長毛のヤギ。地球の類似しているものとしてはアイベックスだろう。立派に育ち大きく反った角は武器や魔法道具に加工され、タッツェルベルムの軍の指揮官用の戦鎚が作られる。

ツィゲルトレンは、ツィゲルドルナと同じ雷電属性を有するものがいるが、殆どは氷冷属性を有しており、雪山、寒冷地に適応している。
ツィゲルドルナより体躯が良いが崖など駆け回り高所から頭突きを繰り出すように突進を仕掛けてくる。また、故意に雪崩などを起こすことができる獣で、雪崩とともに群れで駆け下りてくるのを見かけることもある。

家畜としての利用はツィゲルドルナ変わらないが長毛なのでその毛を利用した防寒具なども作られる。しっかり処理されたトレンの毛は肌触りもよく暖かである。肉は癖は強いが食べごたえがあり、程よい硬さがある。乳はドルナより濃厚な味わいだが癖が少し少ない。チーズに加工されるとトレンドッタ呼ばれる。
騎乗獣しては、クリーガルツのドワーフに特に好まれている。雷電属性のツィゲルトレンとなると北方地域のドワーフにとってもステータスだとか。

ツィゲルトレンを小型の竜種は襲わない。ツィゲルトレンの通常種であっても、小型の竜種であれば返り討ちにして簡単に打ち負かしてしまうからだ。特異種やネームドとなると大型の竜種を打倒しに行く好戦的なツィゲルトレンもいるとか。
縄張り意識が強いためと言われている。

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