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テキスタイル特集 #1ジャカードとは

tunageruにバイヤー登録したので、サイトにある生地の理解を深めたい。tunageruにバイヤー登録する前に、ひとまずサイトにある生地を知りたい。
そんな方のために、tunageruで扱わせていただいている生地と、その素材について少しずつご紹介させていただきます。

第1弾はジャカードです。
tunageruでは多様なジャカード生地を取り扱っています。tunageru公式インスタグラムにて、入荷生地の紹介をしておりますので、そちらもぜひご覧ください。


本記事のライター Fish

オーガニックコットンカットジャカード

ざっくりとしたトップ糸を使った、動きのあるパターンが特徴のカットジャガードです。優しい色使いながらインパクトがあり、軽く爽やかな素材感を感じることが出来ます。


ジャカードとは

ショップに並ぶ洋服でも、たまに商品名にジャカードと表記されているものを見かけることもありますね。まずはジャカードという名前の由来から。

ジャカード織機(ジャカードしょっき)は1801年、フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカール(ジャカード、Joseph Marie Jacquard)によって発明された自動織機である。

Wikipedia

それまで複雑な模様の布を織ることは非常に手間がかかったが、模様に対応したパンチカード(紋紙と呼ばれる)によって織機の糸の上げ下ろしを制御することで、格段に簡単になった。

Wikipedia


「パンチカードによって織機の糸の上げ下ろし」と言われてもピンときませんよね。わかりやすい動画を見つけました。


織物の構造に興味のある方には、今は、iPhoneのアプリで織物の構造を学べるものがあるので、興味のある方は、ぜひダウンロードしてみてください。


このジャカード織機で作られた生地のことを、ジャカードと呼んでいます。このジャカード織機の発明によって、複雑な模様の布を織ることが簡単になりました。

織物や織機の名前に、地域名はもちろん(西陣織・バスク織などなど)人物名が使われることもあるんですね。

ジャカード織機の進化

小学校の必修科目になって、すっかり身近なものとなった「プログラム」の起源はこのジャカード織機のパンチカードと言われています。

現在は、パンチカードを使うジャカード織機からさらに進化して、プログラムで織機を制御する電子ジャカード織機が増えており、より複雑な柄も扱えるようになりました。島田製織株式会社様の「オーガニックコットンカットジャカード」も電子ジャカードで作られています。

コンピューター技術の向上は、私たちの生活はもちろん、織物の柄にまで影響を与えていたんですね。

パンチカード不要で、複雑な柄を作ることができる電子ジャカードですが、いいことばかりではないようです。現在のパソコンの進化がすさまじいため、電子ジャカード織機を動かすためのソフトのアップデートが追い付かず、古いOSでないと動かなかったり、フロッピーディスクが必要で、その在庫を確保しないといけないなんてこともあるそうです。

ジャカード生地を発注するには

日本国内でジャカード生地を生産している産地は、毛織物(ウール)に強い尾州産地、シルク、キュプラなどに強い富士吉田産地など多数あります。

今回のオーガニックコットンカットジャカードを扱う島田製織株式会社様は西脇産地の会社です。西脇産地は、コットンを中心とした天然繊維に強い産地です。発注したい生地が得意な産地のサプライヤーにご相談いただくことをお勧めします。

tunageruでは、オリジナルジャカードのmade-to-orderサービス(別注生産)も行っております。

(この生地に使われているオーガニックコットンは、”PBP YARN PROJECT by YAGI×Nahar”というプロジェクトのものが使用されています。
このオーガニックコットンの原糸の売り上げより基金が積み立てられ、その基金は、インドの綿農家の支援や子供たちの就学・復学・奨学支援に役立てられます。国際的に信頼されているGOTS認証を得たオーガニックコットンです。)

生地情報 <SSK18771> オーガニックコットンカットジャカード 

tunageru media でもジャカードの記事を更新しています。

ジャカードってどんな生地?由来や特徴とは?

いかがでしたか。参考にしていただけると幸いです。
次回の記事もお楽しみに!

〜今回のおすすめテキスタイル〜

アパレル、インテリア関係の企業様に多く利用いただいています。
tunageru公式サイト(https://tunageru.com/

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