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制作日記:思考停止期間と手探りの制作


思考停止期間をつくる

詩画集「鴉の夢路」掲載後の出涸らし状態継続中

ぎりぎりまでの緊張感で掲載まで行った。
きっと脳が疲れすぎて考える事が嫌になっているのだろう。
「そうか、それは仕方ない」
しばらく考える事を止めてみる。
ご飯のおかず以外あまり考えないように意識した。

昨年までは〈何もしない事は時間の浪費〉と不安を埋めるように考えて、何か【目的】をつくって行動していた。
思い返すとあまり良い事がないし結果もかんばしくなかったと記憶する。

〈今までの考えが通用しないこれから〉
それを昨年末から実感している昨今。
制作もきっとその流れの中にあるのだろう。
気質柄、黙っていても脳が疲れる日々を過ごしている。
季節の変わり目の人々の変化や感情の起伏。自然の変化という、気圧や天候の変化で緊張したりもする。
そんな人だ。
脳を休ませてあげても良いのではないのか?
思えば〈脳が休む日〉なんて片頭痛を起こすか体調不良で動けない日しかなかった。
何かを考えない、何も行動しない日を持つのは慣れていない。
だけども、自分の為に意識して思考停止期間を作ってみた。

⁂価値観の変化のきっかけになった出来事の記録


方向転換も時には大事

絵を一枚没にした。
それも、下絵でうまくいって意気揚々と制作を始めたものだった。
6月の展示参加に間に合うペースまで逆算して余裕を持っての制作だった。
色彩心理を受講してから制作に関しても〈色〉を使いだしたので、不慣れもあるかと慣れる期間を考えてとった予定。
それも何もかも〈没〉になった。

様は方向転換である。

「せっかくここまで描いたのに!」
「下書きが上手くいったのに!」
「期日があるのに・・」
その気持ちは分かるよ、自分。
でも、〈納得できなかったら無駄である〉そう自分を説得し没にした。
頭の中のイメージを具現化するのは、努力した分量で納得できるほど簡単なものではない。答えが決まってないので、自己完結・・でもあるのだが。
個人的な意見だが実体験で身に染みている。
集中力が対象向かない事は、無理に進めてもどうなるモノでもない。
〈納得できる進め方ではないのだから、制作自体とん挫する〉

誰も変わりはできないし、してほしくもないのでしかたなし。

でも、それなりに足掻いてみる。
〈浮かんだイメージに真摯に向き合う〉という自分なりにとった行動は、
浮かんだイメージを〈詩〉や〈文章〉にして客観的に見直してみる
下書きをもう一度見直して変更案を考える
期日に間に合うように行動する
没案より良いものにする
没案と私情に流されない

最初の下書きを見直して
〈良いところ〉を残しながら変えていく作業が続く

作品を良いものにするか失敗するかは自分次第。

価値観が昨年より変化しても、この事だけは変わらない。
そこに浮かんだイメージに対しての自分なりの考え方があるからだ。

浮かんだイメージについて個人的な考え方

これは経験上の推測だが〈イメージは一人のモノではない〉という事。
「自分なりのオリジナルだ!」と思っても、世界に似通ったイメージを持つ人がいると推察される。

昔の事である。
描きたい事を諦めてそれが数年後に誰かが表現している。
そんなことな何回か思い至る事がある。
それも「その時の自分では表現しえないクオリティー」で形になる事が多い。
きっとそれは〈閃き〉とか〈啓示〉とか途方もないものではなく、人生の中で近しい文化に興味を持ち、体験し表現したい衝動を持つからに他ならない。
小説や漫画やアニメ。
映画や音楽やCMに至るまで〈視覚・聴覚・嗅覚〉などで感じるものに至る。
見聞きした基礎は一緒で、あとは〈個性〉〈人生観〉〈力量〉〈熱量〉の違いのように思える。
とくに〈力量〉〈熱量〉はイメージを形にするのには必修だ。
イメージを形にできる技術〈力量〉
形にしたいという集中力を生み出す思い〈熱量〉
その二つの内、どちらが一つ欠けても完成しないのが制作ではないかと思う。
まあ・・個人的に思う事なのだけれど、私の基準ですね。

水彩は苦手なんですが、とりあえず今回は
イメージに近づけるよう意識して開始。

「今の自分にはこれ以上できない」
制作中にそんな気持ちと出会った時は潔く諦める事が多いです。
でも、諦めてそのままにするのではなく自分なりに足掻いてみて
〈次に備える〉事をする。
これは人生観になると思いますが
「神は乗り越えられない壁を与えない」という言葉を聞いた事があります。
実際に解決できるまで何度でも形を変えて、【壁】はやってくるものなんですよね。
制作もそれと一緒で数年後に当時より難しいイメージが浮かんでも、諦めなければ形にできるようになるモノ。

自己満足かも知れませんが、これが制作に関しての自己基準になっています。

最近の事

油絵を細々と描いています
6月の展示参加で出展しようとしましたが記述の通り没になり、思考停止期間を経て水彩に変更しました。
なので別のイメージで細々と時間制限なしで描いています。
思うに今まで描いた事のなかったイメージだから丁寧に練りたいという考え方もあるかもしれません。
【再生】【生命力】【湧き上がるモノ】
今までの倒木というイメージは「枯れていくもの」としてモノトーンのペン画で描いてきましたが、油絵という【色】を扱う事で心理的に変化があったのかもしれません。

無期限制作
新しい制作

ペン画のラフ
詩画集をまた企画していて、そのラフ描き。
6月の展示に絵を展示して後に詩にしようと思っていますがあくまでも予定。【鴉】のシリーズは過去絵も入れるので構成も考えています。
これはライフワークだと自分でも思っています。
今の考えとしてはモノトーンでは過去の自分の考えを、カラーではこれからの価値観を表現しようとしているのではと自分自身を分析します。

「世の中で自分自身の事が一番わからない」なので、あまり決めつけ過ぎずに時々の自分の気持ちを観察しながら進めたいと思っています。

2024年3月30日

詰まった時は、ひたすら野菜刻みと
作り置き制作

過去絵のセール
過去絵のセールも明日3/31(日)20時までとなりました。
これからの制作の為の区切りの一つとして企画したので、期間以降は掲載しないつもりです。

詩画集

制作日記


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