未成年者が家出をしSNSで出会った相手に殺されたり監禁されたりという事件をよく見るようになった。

これだけ沢山の事件があるとなるとSNSで見ず知らずの人に繋がる人は減るのじゃないかと思うが後を絶たない。

次男と

10代と言ったってどこの誰か知らない人についていくリスクを考えたら家にいた方がいいと思わないんだろうか？

と話したのだが

僕らはさ、何ひとつ不足なく暮らしていられるからそんな風に考えるけど、自分ちが嫌だって人が多いからこういう事件が起きるんだろうし後を絶たない訳だよ。

誰だって家にいられる方がいいはずなんだけど、金の問題だったり、暴力だったりいろいろあって、いる場所が無かったり辛かったりするからこれ以上悪いことはないと考えるから知らない奴についていくのだろう。

と言う。

それでもリスクは高い。殺されるかもしれない。だけども家の中でも殺されるかそれに近い思いを抱えるから逃げ出したくなるのだろうと想像できる。

子供は無力だ。本来は守らないとならない存在のはずだ。幼ければ幼いほど。

保護者がネグレクトしたり、子供を肉体的精神的に虐待したり、性的な暴行を加えるとしたら子供が自分で駆け込んで守って貰える行政の場所をどうして用意出来ないのか？（それとも私が知らないだけであるのかも知れないけれど）

こういう環境にいて「愛情」ってものをきちんと知っているのだろうか？

SNSで死にたい気持ちをや寂しさをほのめかし誰かと繋がってここから（自分の家から）出ようとするのは愛情が不足しているからこそなのではないか。

寝泊りを提供してもらう代わりに自分のことを提供しようとするのは自分を大切に扱っていない、自分に対しての愛情不足でもある。もちろん生きる為に仕方がないと言えばそうだが安易で危険な方向に自分自身を持って行ってはいけないとは考えないのだろうか。

考えていてもどうにもならないのかもしれない。現段階家にいても危険な目に合うならもっとましな世界を外に期待してもおかしくない。

おとなには逆らえない、従属するものだと教え込まれたとしたら反撃さえできない。

自分自身に対してのプライドというものを教えて貰えないと自分を肯定することが難しくなる。

間違ったことを教え込まれそれを受け容れるしか選択がない人生は間違っている。間違っているけれど未成年ではどうにもならない。

愛情は無条件で相手を受け容れること。無条件で受け容れられたことが無い場合いつも何かと引き換えに要求するのだろう。

愛を知らないおとなが子供を作り育てるとそうなっていくのだろうか？

本能として自分の子供を守ろうとはしないのだろうか？

本能として自分を守ることだけになってしまうのだろうか？

目に見えない相手と繋がって犯罪に巻き込まれる事件を見るたびにそんなことを考える。