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LAで制作★短編映画『JEFF』

本日も短編映画を配信いたします。こちらも同じく日本人監督によるアメリカ映画です。

●ストーリー 中国系アメリカ人の青年ジェフ。ジェフは家族に秘密にしていることがある。その秘密を父に言えないまま、父が亡くなってしまったことを後悔していた。今日は、父の1回忌で実家に帰る日。大切な母に、その秘密を打ち明ける決断をする。

中国系アメリカ人の役者であるショーン・ウーさんがプロデューサー、脚本、主演を務めた作品で、中国系アメリカ人の文化に基づいたお話になります。

以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

こちらのお話はショーンさんのお友達の実際に起こった出来事を原案として、作られました。

中国系アメリカ人の文化は、アメリカ在住といえども、中国文化を色濃くのこしており、LGBTQに関してはまだ保守的。受け止めない人もおおいそうです。もちろん、受け止めている家庭もたくさんあります。ただ、やはり保守的な文化が残っているため、自分がゲイであることを両親に打ち明けられない中国系アメリカ人のゲイが多いらしいです。ショーンさんのお友達も、中国系アメリカ人のゲイの男性で長いこと両親に自分がゲイであることを告白できなかったそう。しかしある時、実家に帰ったら、両親が意を決したように、とある映画を一緒に見ようと誘ってきました。その映画が、アン・リー監督の『ウエディング・バンケット』。この映画は、台湾人のゲイの男性が両親に自分がゲイであることを告げられずにいたーという内容のお話です。つまり、彼のご両親は、この映画を一緒に見るということで、息子がゲイであることをずっと知っていて、そして息子が両親を想ってその事実を言えないこともわかっていて、あえて自分たちから、「実は知っているからもう苦しまなくていいんだよ」と伝えたんです。

ショーンさんはこのお話を友人から聞いて大感動。ぜひ映画にしたくそのままお話を実写化したかったのですが、『ウエディング・バンケット』のDVDを小道具としてつかうと著作権という問題にぶちあたるため、この実話をベースにお話を作りました。

そして、この短編映画『JEFF』は、LGBTQに絞ったとある映画祭でセレクトされました。映画館での上映後、この映画をみた1人のゲイの男性が、監督とショーンさんの元へ駆け寄りこう言いました。「LQBTQの映画はだいたい悲しい終わり方ばっかりだから、久々にハッピーエンドの内容をみてすごく嬉しかった。」

LAでは、ゲイカップルが”普通”に街中でデートしています。特別なことではないんです。東京では考えられないことなんじゃないかと思っています。だって私は東京で同性カップルが手を繋いで街中を歩いたり、いちゃいちゃしているところを見た事がないから。

LAではいたって日常の光景です。違和感を感じることもなく、お幸せそうでwみたいな感じで見ちゃいます。

私はこのLAで、たくさんの日本人のゲイの方に、日本であった差別の話やLAでどれだけ自由に楽に暮らせているかなどのお話を聞きました。また、映画のメインテーマであった、カミングアウトについては、保守的な両親へのカミングアウトはできなかったというお話も聞きましたし、逆に親がすんなり受け入れてくれた、というお話も聞きました。

いつかドキュメンタリーを作ってテレビサンタモニカで配信をしたいと思っています。その前にNOTEにて、伺ったお話を近いうちにシェアします。


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