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【SLAM DUNK GI】6話 「安西の餞別」~プロローグ・桜木花道~


「ねぇ聞いた・?流川君、アメリカの大学いくんだって!?」
「すごい! かっこいい! 流川君 」
「バスケでしょ ねえ見に行こうよ!」
「行きたい!行きたい!!」
「パスポートとらなきゃね!」










「おい!!お前ら! うるせ-ぞ ルカワ ルカワって!」








桜木花道、高校3年、ウインターカップが終了後の卒業を控えた教室。


「何よ!!あんたには関係ないでしょ!!」
「うるさい 耳障りだ!!ルカワ ルカワ、、、」



「相変わらず荒れてるな花道。」野間
「もういいじゃねえか 流川のこと、、」大楠
「短気王 健在だな! 短気王!」高宮
「ぬっ おめえら 暇人軍団め!」桜木
「お前もだろ!!」和光中3バカトリオ


ウインターカップが終了しても桜木の心は燃え尽きていないようだ。


「おい 花道 オヤジが何か 話あるって探してたぞ。」水戸
「オヤジが?」桜木
「行ってみろよ。」水戸

桜木は安西の所に出向く。


「やぁ 桜木君 元気かい?」安西

「呼んでおいて やぁじゃねーよ」桜木

「ほっほっ 桜木君 進路は決まったかい?」安西

「・・・・」桜木








「桜木君 付き合いも少しばかり長くなってきたからね。君の考えていることはわかっているつもりだよ。」安西 


「ほっほっ 流川君を追ってアメリカに行きたいのでは?」安西




「ぬっ、、追うっていうのは」桜木

「流川君は誘いがあってのことだが、君はあったのかね?」安西

「うっ!ねえよ。」桜木

「桜木君 君のことだ それでも行くんだろう 例えツテがなくても、、」安西

「はっはっ この天才バスケットマン桜木にそんなもんいらん! 」桜木

桜木君 まずはここを訪ねなさい。アメリカは広い、自由の国だ。君の可能性も広がるはずだ。自由にやっていい。しかしただあてもなく飛びこむのは危険だ。」安西

「オヤジ、、、。」桜木








かつてアメリカに向かった安西の教え子である谷沢龍二の事故死のトラウマがあるのだろうか。もう同じ轍を踏みたくない安西は桜木に餞別を送る。




「オヤジ 何だ?これは?」桜木



「ほっほっ アメリカは広い。流川君のような誘いがなくてもストリートで腕を磨くことも出来るはずだ。何とかツテを作ったストリートバスケのチームだよ。それとこれをアメリカ生活の支度金の一部にしなさい。ほっほっ」安西



「おオヤジ!! いいのか?やっと監督らしいことしたな!!(タプタプ)」桜木










「ただし桜木君、高校を卒業したらもう大人の仲間入りです。日本で軍資金を作ってから行きなさい。その経験もきっと活きる時が来る。それに一時の熱だけで行動してないか自問自答する時間にもなるでしょう。わかりましたか?」安西




「おう 最後のほうはよくわからんことも言ってたがわかったぞ! とりあえず自分で稼げってことだな? オヤジ!!! 借りは出世払いだ!! は-はっはっ」桜木



「ほっほっ 気にしないでください。オヤジの道楽ですよ・・ほっほっ」安西



やるべきことがはっきりした時の桜木花道の集中力は凄まじい。山王工業戦のオフェンスリバウンドは


未だ色あせない鮮烈な記憶だ。天才だから、、、、?











「努力の天才」


と筆者は考える。


「この引っ越しの鬼と言われた桜木にまかせて下さい!!」

「ぬお----!!道路工事の鬼と呼ばれた桜木をなめんなよ---!!!!」

「ペンキぬり 天才ですから。」

「ジャラジャラ、、、うお--!!きた----!!!」








流川楓に遅れること約1年、


桜木花道、アメリカへ旅立つ。








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