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教授のプロジェクト~課題の提出について~


さてさて、思いのほか早くまたこうやって諸君とリモートで会うことができて良かったのう。

これまでのワシのリモート講義の内容について、多くの者から〈内容が薄すぎる〉とか〈何があったのかもっと具体的に教えてくれ〉などという苦情が殺到しておる。まあ、それも無理のない話じゃ。

ワシからすれば当初からの狙いであったのじゃよ。ワシからは、おおまかな出来事しか諸君に伝えない。それはワシが観察した結果の全てを諸君らに伝えてしまえば、それだけがあのプロジェクトで起こった出来事の全てだということになってしまう恐れが、多分にあったからのう。

じゃが、よく考えてみてもらいたい。あのプロジェクトにはたくさんのカメラを設置してあった。ワシもなるべく起こる出来事を見逃さんように、極力モニターから目を離さず過ごしていたのじゃが、いかんせん四六時中、全ての被験者の行動を把握する事なんぞできんかった。

無論、そんな状況もはなから織り込み済みじゃ。だから諸君らにも、あの箱庭プロジェクトでの彼ら被験者の映像を見られるようにしておいたのじゃ。

そう、君らもれっきとしたあのプロジェクトの観察者であろう。

そこでじゃ、ワシの講義を受講した諸君らに課題として、レポートを提出してもらう事にする。諸君ら各々がモニターを通して見た事を洗いざらい報告して欲しい。

諸君らから提出されるレポートにはワシが見逃した事柄、ワシとは違う受け取り方をした事、そんな内容がきっと出てくるじゃろう。今からワクワクするわい。ふぉっふぉっふぉ。これも今回のプロジェクトの一環なのじゃ。人類学者であるワシの知りたいこと。それはお主らひとりひとりが教えてくれる。そしてお主らにとっても、きっと大いに役立つ事であろう。

尚、レポート提出にあたっての詳細・及び注意事項については後日、封書にて諸君らに郵送する。

そこに書かれた内容に従い、必ずレポートを提出するように。では、これにて本日のリモートは終了とする。諸君、ごきげんよう。素晴らしいレポートを期待しておるぞ。




ワシの講義を見たい方はコチラから特別に公開しとくぞ


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