将来の行く末を案じて、可処分時間を削ってアルバイトを始めることにした。

年金不足問題が話題になっていますが、この先どうなるかわかったもんじゃない。

自分の身は自分で守るしかない、ってことで上記考えに至りました。

とはいっても、自分には特段専門的スキルは備わっていない。そんな中でもなんとか自分に出来そうな仕事を選んでみました。

みんな一度は聞いたことがあると思いますが、自動販売機の中に入ってジュースを出すアレ。アレの人です。今日は初日でした。

会社概要、労働条件、コンプライアンス遵守、個人情報管理、守秘義務の誓約書なんかのオリエンテーションをこなし、後半はすぐ現場でOJT。

会社から指定のウィンドブレーカーを貸与され、先輩社員と共に街の一角にあるダイドードリンコの自動販売機にイン。

「とにかく、落ち着いてやれば大丈夫ですよ」

とても親身な先輩で、この業界に入って長いらしい。普段はオフィスビル内にあるコカコーラの自販機にいると言ってた。（オフィスビル内の自販機は超絶売れるので、ベテランじゃないと配置されないらしい）

お客を待つこと２時間・・・

来た！

「落ち着いて。焦らず丁寧に！お金入れてくれたら、金額足りてるかも確認して！」

やっぱ最初だから焦った。うわうわ言いながら硬貨の投入に備えていたら、何と電子マネーでの支払い。予想だにしない事態に戸惑う。

あわわ・・・、先輩これってどうすれば・・・

「その右のボタン、違う、Suicaじゃなくて其の下のEdyって書いてあるやつ」

右往左往しながら、Edyのボタンを押下。

お客が「おーいお茶」のボタンを押す。

「商品渡して！其の穴に入れてころがせばいいから」

あわわわわ・・・

なんとか商品を投入。ふー、テンパった。でも、何とか１件こなしたな。

一息ついてると

お客「あれ？商品違う？」

あっ！

間違ってカロリーメイトを渡してしまった。

※これを業界ではオーダーエラー、と言います。

よく、自販機の横に連絡先がかかれてると思いますが、あそこにクレームが入ると、チーム全体のペナルティとなり、会社から怒られます。

申し訳ありません・・・。と、途方に暮れていると

「ま、初日はこんなもんですよ。僕も昔コカコーラにインしてるときに、ペプシ渡しちゃったことありますしね。次頑張りましょう」

良い先輩だ。

明日も頑張ろう。