金がないという人ほど無駄な出費が多い
最近、金がないという若者を目にする機会が多い。原因は二つあると考えている。
一つは、もちろん賃金が上昇しないことである。これは個人の力でどうにかできる問題ではないので、今回はもう一つの原因について述べたいと思う。
金がないと嘆く人は、要するに、無駄な出費が多いのである。
例えば、ガチャガチャを例にとってみる。全5種類のラインナップの中にこの中に目当てのものが一つあったとする。出る確率は1/5なので、5回分のガチャ回しは想定しておかなければならないのである。1回で出ればよいのだが、大体の場合出ない。すると、2回目、3回目とガチャガチャを回してしまうのである。想定の出費は1回分だったのに、実際の出費は3回分だった場合、そこで1000円前後の乖離が生じる。1回300~500円程度だから大したことがないと考えていると、痛い目を見る。
また、仕事中に缶コーヒーやお菓子を買っていないだろうか?帰りにスタバに行く習慣はないだろうか?
缶コーヒーやお菓子は100~150円とする。週3回買うと、月に約1700円の出費となる。スタバの場合、週1回通うと月に2000円ほどの出費になる。
外食や買い物も気を付けなければならない。今日は仕事を頑張ったからいつもより奮発しよう、と無意味に高いものを購入すると、1回につき300円~1000円程度予算が多くなる。旅行の時に駅弁を買うと、1500円程度予算が多くなる。
金がないと嘆く人は、無駄な出費がどこかで生じている可能性が高いのである。
ここまで読んで、1000円前後の乖離は誤差だと感じる方がいるかもしれない。しかし、それはあくまで単体の話である。多くの場合、いくつかの無駄が積み重なっているのである。下手すると月に1万円に達しているのではないだろうか?
ゆえに、金がない人の原因は「必要なところにお金を回せていない」というところにあるというのが言いたいことである。
確かに、給料は安いかもしれない。それでも、少ないリソースを集中的に自分の好きなところに割くことができれば、満足感は高められる。弱者が強者に勝つための兵法として、「ランチェスター戦略」というものがある。
以下の記事が詳細にまとまっていたので、気になれば参照してほしい。
日本では、数千の織田信長軍が2万にも及ぶ今川義元軍を打ち破った「桶狭間の戦い」がランチェスター戦略の有名な例である。局地的な戦闘により、数の暴力の壁を打ち破るのである。
金がない人の理想像は、年収一千万円だろう。しかし、この財力には敵わないのに、理想に近づこうと出費で真似すると、結果として「金がない」という現実に直面するのである。使うべきところに集中投資することで、少なくとも同程度の年収の人間よりは効果的なお金の使い方ができる。
賢くお金を使って、満足感の高い生活を目指すのも悪くないのではないだろうか。この機会に見直してみるのもよいかもしれない。
おまけ
私も今までの出費を見直してみた。
・仕事中の缶コーヒー⇒週4回から2回に減らすだけで2000円ほど浮く
・月3回の甲子園通い⇒月1回減らすだけで2000円浮く
・甲子園でのグッズ、飲食物購入⇒月1000円は減らせる
・週末は脳死で酒⇒金土日どれか1日減らすだけで1000円浮く
・月3回の外食および飲み会⇒1回断るだけで4000円浮く
月1万は削れる!無駄多い!
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