#06 わたしが恋をしたいのは
いつだって「恋がしたい」と思っている。
寂しさを埋めたいだとか性欲を満たす相手が欲しいだとか それもそうなのだけれど
でもそれ以上に愛し愛されるという《経験》が欲しい。
わたしは恋とか愛とか孤独とか性とか生とか死だとかそういった話をするのが好きだ。それも人のうわさや下品な話というよりは、なんのためにそれが存在しているのかという本質をいつも探し求めている。
でもわたしがこの小さな脳みそでいくら考えをひねり出したって、経験に基づいた言葉には敵わない。
それが悔しくてたまらないのだ。
かつて、好きな人の恋人になった日
世界に色がついた。
今までとは何もかもが変わって見えた。
でもそれは、この世界に存在する“恋愛”たる何かの、ほんの一欠片でしかなかった。わたしは、自分がまだ知らないことを、とにかく知りたい。
知った先になにがあるかはわからない。
でも、きっとそれはわたしの心のひだを増やす。
わたしの表現の幅を広げてくれる。
だからわたしは、 恋に執着し、焦がれ続けるのだ。
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