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2018年にもなって映画版「デビルマン」を観たのでホメる。(2004年の映画)

よくきたな。おもち大好きです。
#平成最後の夏 、平成の総決算をしました。

00年代で最もフットーしたカルトムービーの一つである「デビルマン」をご存知であろうか。私は幸運にも●●映画界隈から距離を置いていたので被害を受けることはなかったが、公開時から現在までの間に(●●な映画)の筆頭として真っ先に名前が上がる映画作品の一つである。

この作品のルックはよい。デビルマン氏の造形や出演者として名前が挙がっている個性派バイプレイヤー達。若年のためこの戦争の被害を知らない人物に作品の存在を教えたところ「鳥肌実に嶋田久作!? みるみる!」とか言い出したので切り札の「主題歌がSPEED」を出して沈黙させました。危なかった。それくらい現在も魔力を秘めた映画ということです。ダメ絶対!!視聴阻止!! 相互監視!!

原作コミックは怪奇神話作品の金字塔たる『デビルマン』である。
邪悪な肉体を持ちながら正義を為すダークヒーローが様々な悪魔と闘いながら、生存競争の果てにケダモノとしての本性を現す世界最強の社会生物「人類」と対峙するという何重ものアンビバレントを重ねたうえでのカタストロフ THE エンド。単行本的には全五巻という(現代基準では)短命ではあるものの、その分凝縮された作品である。

永井豪先生は、連載時に作品の終了が告げられた時に「この作品を通じて社会や読者に消えない爪痕を残してやろう」と決意をして成し遂げたそうだ。ハレンチ学園の打ち切り時にも実行した「打ち切り決定後の読者アンケートに影響されない時機に行われるえげつない犯行」さすが反骨心の塊。

映画版デビルマンの良いところを上げていこう。

この辺が楽しめたよという走馬灯です。

序盤のストーリーは不良モノのテンプレートをなぞっいる。

不良に暴力を受ける主人公とそれを止めようとする友人(うしくん)が出現して双子の恐怖を語りそれをものともしないさらに悪不良が出現するけど悪魔に目覚めた主人公がそれをなぐりとばすという暴力と悪さの連鎖。そして彼の噂話が広がり県内の強豪校が......ってやつだ。

うしくんのキャラクターは素直で「やめときな!?こいつの双子の兄弟はヤバいぜ!?そいつは兄弟をいじめたやつの指を高枝切りばさみで切ったりするようしゃのない殺人鬼のような眼をしたやつだぜ!?何で知ってるかって!?指を斬られたのは俺だぜ!?切られた指をすぐに傷口に押し込んでくれたのが主人公でおかげで指はつながりリハビリがてら絵を描くようになったぜ!?こいつはいいやつだから俺は友達になりたいんだぜ!?」とかを丁寧に教えてくれる。いい感じの悪友ポジションのやつだ。幸せになってほしい。

きたろうはすごいやつだ。

きたろうはすごい。抜群の演技力でこの異世界に順応している。きたろうの放つオーラは一見して普通のおっさんにしか見えないがわかる人にはわかるオーラを発している。暴徒の波に飲み込まれつつもおっさん性を失わず誰からも悪魔扱いされない。完全なノーマークおっさんでアドベンチャータイムで言えばカタツムリのポジションだ。飛鳥了は彼に任せるべきだったのでは。

フィルムコミッションを甘く見るな。

デビルマンは低予算ロケ地マニアにとってかなり楽しい。「ハイ&ロー」に出てくるアーケードとかもあり共通の世界観を感じ取ることができる。近年では「カメラを止めるな」がロケ地の浄水場を完璧に使いこなして絶賛を浴びたが、デビルマンもかなりの低予算ロケ地を使いこなしている気配がする。低予算洋館は角度を変えると映ってはいけないものが入ったりするのでデーモンは全員正門に集まる。低予算ロケ地やフィルムコミッションの弱点は鑑賞者がロケ地の地理的座標を把握してしまうことだ。

前橋から飛び立ったデビルマンが東京タワーに!!つまり撮影スタッフは両毛線で上野まで行ってから山手線に乗り換えたんだな!そして、山梨の洋館だと!? いったん東京駅へ出て中央線通勤快速、間に合うのか!? 

もはや時刻表トリックの世界ですよ。

ロケ地特定のヒントはこちら。

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以上です。

いいところは、あとは、もう、ない。
ソードJKマシンガールのもたもたシークエンスには、製作側のリビドーを少しだけ感じたのでそういう悪い方面に突き抜けて、どうせ失敗作なら少しでも爪痕を残してやる!の精神を見せてほしかった。

つまりこの記事が悪い

アロハ天狗氏のウルトラキラーワード「劇毒を飲まされた末期癌患者をヘッドショットして高層ビルの屋上から落とすようなもので、どれが死因か?といえばどれも正解なのだが、ここで正しくあろうとするならば愚直に列挙するしかない気がする。」

ワードが強い。ぺグルで言えばウルトラエクストリームフィーバーじゃん。こんなの確かめに行くしかないよ。ヤバイ!革新的!

当編集部では「面白くない映画を面白くする記事」を許しません。もっと摘発したいので、みんなもたくさん書いてくだい。

#映画 #コンテンツ会議 #デビルマン #人が死ぬ #フィルムコミッション #ロケ地特定マニア #ウルトラエクストリームフィーバー #時刻表トリック #小雪

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